前年覇者アルカラスがムゼッティの途中棄権で2年連続の決勝進出「彼の幸運と早期回復を願っている」 [フレンチ・オープン]

写真は相手の途中棄権により2年連続となる決勝進出を決めたカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が6-4 6-7(3) 0-6 0-2とリードされた時点で左脚のケガを理由に棄権したため第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が勝者となった。

 4-5からサービスダウンを喫して第1セットを落としたアルカラスは競り合いとなった第2セットをタイブレークの末に取り返すと第3セット開始から8ゲームを連取し、ムゼッティが第4セット第2ゲームをブレークされた時点でリタイアしたため2時間25分で試合が終了した。

 ムゼッティは第3セット0-5のチェンジエンドでトレーナーを呼んで左脚上部の治療を受けたが、再開後も十分なプレーができなかった。

「このような形で試合に勝つのは決して素晴らしいことじゃない。ロレンツォは素晴らしい選手だ。信じられないようなクレーコートシーズンを送ってきた。クレーコートの主要大会すべてで準決勝に進出した数少ない選手のひとりだ」とアルカラスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「彼の幸運と早期回復を心から願っている。近いうちに彼のテニスを楽しめる日がきて欲しいと思っている」

 前哨戦のローマで今季3勝目を挙げて今大会を迎えているアルカラスは、連勝を「12」に伸ばした。

「最初の2セットは本当に厳しかった。ブレークするチャンスはあったけど、ものにすることができなかった。彼は素晴らしいテニスをしていた」とアルカラスは試合を振り返った。

「第2セットを取ったときは少しホッとしたよ。第3セットは序盤から自分が何をすべきかわかっていた。彼を限界まで追い込み、アグレッシブにプレーしようと心掛けた」

 ディフェンディング・チャンピオンのアルカラスはキャリア5度目のグランドスラム決勝で、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4 7-5 7-6(3)で破って勝ち上がった第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 世界トップ2のふたりは過去ツアーレベルで11戦して4連勝中のアルカラスが7勝4敗でリードしており、今季は先月にローマの決勝でプレーしてアルカラスが7-6(5) 6-1で勝っている。

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写真◎Getty Images

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