ムゼッティが第1セットを先取したアルカラスに対する準決勝を途中棄権「残念だけど素晴らしい試合だった」 [フレンチ・オープン]

写真はチェンジエンドで治療を受けるロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が6-4 6-7(3) 0-6 0-2とリードされた時点で左脚のケガを理由に棄権したため第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が勝者となった。

 4-5からサービスダウンを喫して第1セットを落としたアルカラスは競り合いとなった第2セットをタイブレークの末に取り返すと第3セット開始から8ゲームを連取し、ムゼッティが第4セット第2ゲームをブレークされた時点でリタイアしたため2時間25分で試合が終了した。

 ムゼッティは第3セット0-5のチェンジエンドでトレーナーを呼んで左脚上部の治療を受けたが、再開後も十分なプレーができなかった。

 ディフェンディング・チャンピオンのアルカラスはキャリア5度目のグランドスラム決勝で、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4 7-5 7-6(3)で破って勝ち上がった第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

「このような終わり方になって本当に残念だけど、それでも素晴らしい試合だった」とムゼッティは試合後にコメントした。

「第3セットの序盤にサービスを打ったときに左脚の裏側に力が入らなくなり始め、明らかに悪化していくのを感じたからプレーを中断することにした。望んでいた結果ではなかったけど、正しい決断だったと思う」

 昨年8月にパリ五輪で銅メダルを獲得したムゼッティはクレーコート前哨戦3大会でプレーしてATPマスターズ1000大会のモンテカルロで準優勝を飾るなど13勝3敗の好成績を残し、世界ランク自己最高の7位(5月26日付)で今大会を迎えていた。

「今日は正直に言って、自分のレベルが1段上がったと感じた。彼(アルカラス)のレベルに近づいたと実感した」とムゼッティは手応えを口にした。

「2時間ほど高いレベルを維持したことについては本当に満足している。ここ2試合は少し一方的な展開だったから、これは前進だ。今日は2セットアップのチャンスがあったけど、アルカラスは本当にいいプレーをしている。彼は決勝進出に相応しい」

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写真◎Getty Images

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