シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」（イギリス・ロンドン／本戦6月30日～7月13日／グラスコート）の男子シングルス1回戦で、第9シードのダニール・メドベージェフ（ロシア）がバンジャマン・ボンジ（フランス）に6-7(2) 6-3 6-7(3) 2-6で敗れる番狂わせが起きた。

　タイブレークの末に第1セットを先取したボンジは3-4から初のサービスダウンを喫して第2セットを取り返されたが、ふたたびもつれ込んだタイブレーク制して第3セットを奪うと第4セットで相手のサービスゲームを2度破って3時間7分でキャリア2度目の対トップ10勝利をもぎ取った。

　同大会に3年連続8度目の出場となる29歳のメドベージェフは、2023年と24年のベスト4が最高成績。第5シードで臨んだ昨年は5試合を勝ち抜き、前年と同一カードの準決勝でカルロス・アルカラス（スペイン）に7-6(1) 3-6 4-6 4-6で敗れていた。

　シードダウンを演じたボンジは次のラウンドで、ヴィート・コプリバ（チェコ）を3-6 4-6 6-3 7-6(1) 6-1で破って勝ち上がったジョーダン・トンプソン（オーストラリア）と対戦する。

　そのほかの試合では第12シードのフランシス・ティアフォー（アメリカ）、第23シードのイリ・ラフェチュカ（チェコ）、キャメロン・ノリー（イギリス）、ラーナー・ティエン（アメリカ）、マッティア・ベルッチ（イタリア）、予選勝者のアドリアン・マナリノ（フランス）、ワイルドカード（主催者推薦枠）で出場したアーサー・フェリー（イギリス）、予選勝者のオリバー・ターベット（イギリス）が2回戦に駒を進めた。

　第20シードのアレクセイ・ポプリン（オーストラリア）はフェリーに4-6 1-6 6-4 4-6で敗れ、初戦でシードダウンを喫した。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、WCはワイルドカード（主催者推薦枠）、Qは予選勝者、Ret.は途中棄権

大会初日◎6月30日｜主な試合結果

男子シングルス1回戦

○74アーサー・フェリー（イギリス）[WC] 6-4 6-1 4-6 6-4 ●73アレクセイ・ポプリン（オーストラリア）[20]

○78ジョーダン・トンプソン（オーストラリア）3-6 4-6 6-3 7-6(1) 6-1 ●77ヴィート・コプリバ（チェコ）

○79バンジャマン・ボンジ（フランス）7-6(2) 3-6 7-6(3) 6-2 ●80ダニール・メドベージェフ（ロシア）[9]

○99ラーナー・ティエン（アメリカ）7-6(5) 6-3 6-2 ●100ニシェッシュ・バサバレディ（アメリカ）

○105イリ・ラフェチュカ（チェコ）[23] 4-6 6-2 6-2 7-6(0) ●106ウーゴ・デリエン（ボリビア）

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○107マッティア・ベルッチ（イタリア）6-7(2) 6-3 6-4 6-4 ●108オリバー・クロフォード（イギリス）[WC]

○109キャメロン・ノリー（イギリス）6-3 3-6 6-4 7-6(3) ●110ロベルト・バウティスタ アグート（スペイン）

○112フランシス・ティアフォー（アメリカ）[12] 6-3 6-4 6-2 ●111エルマー・ムラー（デンマーク）

○117アドリアン・マナリノ（フランス）[Q] 6-2 6-4 6-3 ●118クリストファー・オコネル（オーストラリア）

○125オリバー・ターベット（イギリス）[Q] 6-4 6-4 6-4 ●126レアンドロ・リエディ（スイス）[Q]