21歳シエラがラッキールーザーとしてウインブルドン史上初の女子シングルス16強入り「本当に幸運だった」

写真はラッキールーザーとして大会史上初の女子シングルス16強入りを決めたソラナ・シエラ(アルゼンチン)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の女子シングルス3回戦で、ソラナ・シエラ(アルゼンチン)がクリスティーナ・ブクサ(スペイン)を7-5 1-6 6-1で振りきりベスト16進出を果たした。

 今大会に予選の第10シードで出場していた21歳のシエラは最終ラウンドで第24シードのタリア・ギブソン(オーストラリア)に4-6 6-3 5-7で惜敗したが、グリート・ミネン(ベルギー)がケガで棄権したためラッキールーザーで本戦入りが決まっていた。

 競り合いの末に第1セットを先取したシエラは1ゲームしかキープできずに第2セットを取り返されたあと第3セット第1ゲームでサービスダウンを喫したが、続く6ゲームを連取して2時間2分で勝利を決めた。

 同種目でラッキールーザーの選手が4回戦まで勝ち進んだのは、大会史上初となる。

「本当に幸運だった。ここにいることができてうれしいし、このチャンスを最大限に活かせていると感じている。本戦に入ると言われたとき、急いで着替えてチームと5分しか話せなかった。急いでコートに出なければならなかったの」とシエラはラッキールーザーからの進撃について話した。

「あのような形で出場が決まってよかったんだと思う。考え込む暇がなかったから」

 ツアー下部大会を主戦場としているシエラがグランドスラム本戦でプレーするのは3度目(2024年全米、25年全豪)で、過去2大会はいずれも初戦敗退に終わっていた。シエラは3月からスペイン・マヨルカ島のラファ・ナダル・アカデミーに拠点を移し、2週間前にトップ100デビュー(現在は101位)を飾った。

「ウインブルドンで1回戦を戦えただけでも素晴らしい経験だったし、本当に楽しかった。今は夢を追いかけながら試合に臨みたいと思う。グランドスラム大会で優勝するのが夢だと以前に言ったけど、いつか実現することを願っている」とシエラは語った。

 シエラは次のラウンドで、第6シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を6-3 6-3で倒す番狂わせを演じて勝ち上がった37歳のラウラ・シグムンド(ドイツ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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