アニシモワに敗れたサバレンカは今年もウインブルドン準決勝の壁を越えれず「彼女は重要な場面で勇敢だった」

写真は準決勝敗退に終わってコートをあとにするアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の女子シングルス準決勝で、第13シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)が第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-4 4-6 6-4で倒して四大大会初制覇に王手をかけた。

 5-4から初のブレークに成功して第1セットを先取したアニシモワは3-3からサービスダウンを喫して第2セットを取り返されたが、第3セット5-3からマッチポイントを凌がれた末にブレークバックを許した直後のレシーブゲームで迎えた4度目のチャンスをものにして2時間37分で勝利をもぎ取った。

 アニシモワは初のグランドスラム決勝で、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)を6-2 6-0で破って勝ち上がった第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。

 ウインブルドンはサバレンカが唯一決勝に進出できていない四大大会で、今回も2021年と23年に続いてベスト4に終わった。サバレンカは昨年のUSオープンからグランドスラム3大会連続で決勝に進出していたが、同ラウンドでの連勝も途切れた。

 先月のフレンチ・オープン決勝でココ・ガウフ(アメリカ)に7-6(5) 2-6 4-6で敗れたときに「相手のプレーがよかったというより自分のプレーが酷かった」という主旨の発言して物議をかもしたサバレンカだったが、今回は「彼女は重要な場面で勇敢だった」と試合後の記者会見で相手を称えた。

「今日は感情のコントロールができずに叫んだりラケットを叩きつけそうになったとき、そんなことをしても試合に踏み止まるために何の役にも立たないと自分に言い聞かせていた。自分は夢のために戦っているんだから」

 そんなサバレンカではあったが、「私がボールを追いかけていたのに彼女(アニシモワ)はもう喜んでいた。少し早すぎると思ったし、彼女がいつもそうしていると聞いて腹が立った」とアニシモワの試合中の振舞いに苦言を呈した。

「彼女がそう言ったことに感謝している。おかげで闘志に火が付いたから。あのときは本当に腹が立ったから反撃できた。第3セットでもそれを思い出すべきだったわ」

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles