「弱気になったのが間違い」準決勝で敗れたサバレンカ [ウインブルドン]

準決勝後の記者会見で話すアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)


 2年ぶりの開催となる今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月28日~7月11日/グラスコート)の女子シングルス準決勝で、第8シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)に7-5 4-6 4-6で敗れた第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が試合後の記者会見で語った。

「彼女のサービスが一番厄介だった。第2セットのどのゲームか覚えていないけど、彼女のサービスでファーストサービスが4連続くらいで入らなかった。そこがチャンスだったけど、セカンドサービスをうまく返せなかった。そこが一番のチャンスだった。そのあと彼女は一気に復活して、私は何もできなくなった。第2セットと第3セットでブレークされたとき、できることをすべてやったけど止められなかった。ベストを尽くしたけど、彼女がそれを上回るプレーを見せた。すごくタフな敗戦になった」

 18本のエースを決めた中で、どのようにラリーをニュートライズされたのか。

「クロスコートへフラットで低くいいショットを打ってきた。それでプレッシャーにさらされた。クロスの打ち合いでは敵わないから、中央にボールを集めようとしたけどダメだった。相手のショットも動きもよかったから、ラリーになったときも厳しかった」

 こうすればよかったと思うプレー。
 
「他の試合ではリターンゲームでもっと自由だった気がする。思い切り打ち込めていた。でも、この試合ではポイントの重要性を感じて、ただ返球してラリーを続けるだけになってしまった。これが今日は大きな間違いだった。リターンゲームでもっとアグレッシブにプレーするべきだった。いいサービスを打って、できるだけアグレッシブにリターンして、タイブレークにもつれたらどうなるか分からない。タイブレークまで粘れたらよかったかもしれない」

 マッチポイントの前のポイント、際どいコールでチャレンジしなかったが、躊躇したように見えた。

「分からない。コールが正しかったと思ったからチャレンジしなかった」

 この敗戦から学んだこと。

「ウインブルドンの準決勝は初めての経験だった。彼女はグランドスラム決勝を戦った経験があるのよね? 彼女は年上で経験もある。もし次に準決勝や決勝にいけたら、今日の経験が生きるかもしれない。次に彼女と対戦したら、もっとアグレッシブにリターンしなきゃいけない。試合の直後で話すのは難しいけど、とにかく次は違ったやり方をしたい」

 今後の課題はメンタル面だと考えている。

「チームと話して、これから自分がするべきことを整理する。自分には優勝できるだけの力があると思う。だから、メンタル面の強化かな。次に準決勝や決勝にいけたら、自分を信じてもっとアグレッシブにプレーしたいと思う。今日の試合で負けても、何も失うものがないのに、何かを失うんじゃないかと弱気になった。入れ込み過ぎた場面もあったかもしれない」

 決勝はどんな結果になると思うか。

「分からない、予想するのは難しい。なんでも起こり得る。アシュリー・バーティ(オーストラリア)に大きなチャンスがあると思う」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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