アニシモワは初のグランドスラム決勝で惨敗「これからも努力を続けていく」 [ウインブルドン]

写真は女子シングルス表彰式で準優勝のスピーチをするアマンダ・アニシモワ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の女子シングルス決勝で、第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第13シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)を6-0 6-0で下して大会初優勝を飾った。

 四大大会決勝で一度も負けたことがないシフィオンテクは、好スタートを切ると一度も立ち止まることなく突き進み、最終的に準決勝の第1セット4-2から20ゲームを連取して57分で歓喜の瞬間を迎えた。

 同じ2001年生まれのふたりは今回がツアーレベルでの初顔合わせだったが、ジュニア時代には2016年10月にジュニアフェドカップ(現ビリージーンキングカップジュニア)のファイナルズ決勝で対決してシフィオンテクが6-4 6-2で勝っていた。

 辛い敗戦を喫したアニシモワは、表彰式で行われたオンコートインタビューでも涙を堪えることができなかったが、まずは自分を打ちのめした対戦相手を称えた。

「素晴らしい2週間だった。今日は少し息切れしていいパフォーマンスをお見せできなかったけど、それでも皆さんは私を支えてくれた。本当にありがとう」と感謝の気持ちを伝えたアニシモワ。「今日は力不足だったことはわかっているけど、これからも努力を続けていく。私は常に自分を信じている。またいつかここに戻ってこれるよう願っている」と再起を誓った。

 23歳のアニシモワは、これまでにメンタルヘルスの問題と燃え尽き症候群による戦線離脱を経験。WTAランキング180位台で挑んだ昨年の同大会では予選決勝で敗れ、初の本戦入りを逃していた。しかしその一年後にシード選手として戻ってくると、2日前の準決勝では第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-4 4-6 6-4で倒し、初のグランドスラム決勝の舞台に辿り着いた。

「緊張で少し凍り付いてしまった。この2週間で少し疲れていたのかもしれない。初のグランドスラム決勝がこんな結果になるなんて思ってもいなかった」とアニシモワは試合後の記者会見で語った。

「昨日は練習をしなかった。とにかく疲れていたんだと思う。今朝のウォーミングアップでも疲れは感じていた。(グランドスラム大会で勝ち抜くためには)体力の向上に取り組む必要があると思う」

 結末は厳しいものとなったが、アニシモワは大会後にトップ10デビューすることが確定した。

「これは人生の岐路だと思う。自分が進みたい方向を選ぶだけだけど、私は目標に向かって努力する道を選ぶ。これからも成長し続け、できれば今日のような立場に身を置いたりチャンスをもっと掴めるよう願っている」

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写真◎Getty Images

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