アルカラスがシナーの途中棄権で大会初優勝「こんな形で勝ちたくはなかった」 [シンシナティ・オープン]

写真は決勝を戦い終えたカルロス・アルカラス(スペイン/手前)とヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「シンシナティ・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月7~18日/賞金総額919万3540ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第1セット0-5とリードされた時点で体調不良を理由に棄権したため第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が大会初優勝を飾った。

 22歳のアルカラスがツアーレベルでタイトルを獲得したのは、6月のロンドン以来で通算22回目(今季6勝目、準優勝7回)となる。

 タイトル防衛を目指していたシナーは3度目のサービスダウンを喫して0-5とされるとチェンジエンドでドクターを呼び、試合続行は不可能と判断してリタイアしたため試合は僅か23分で終了した。

「皆さんをがっかりさせてしまって申し訳ない。昨日から具合が悪く、一晩寝たらよくなると思ったけど結局は悪化していた。何とか試合に出て最低限のプレーをしようとしたけど限界だった」とシナーは表彰式のスピーチで説明した。

 残念な幕切れとなったが、この結果でアルカラスはシナーとの対戦成績を9勝5敗とした。前回プレーした先月のウインブルドン決勝では、シナーが4-6 6-4 6-4 6-4で勝っていた。

「こんな形で勝ちたくはなかった。残念だと言わざるを得ない。君が今どんな気持ちか僕には理解できる」とアルカラスは相手を気遣った。

「(今日の結果は)気の毒に思うけど、より強くなって戻ってきて欲しい」

 前日に行われたダブルス決勝では、ニコラ・メクティッチ(クロアチア)/ラジーブ・ラム(アメリカ)がロレンツォ・ムゼッティ/ロレンツォ・ソネゴ(ともにイタリア)とのノーシード対決を4-6 6-3 [10-5]で制して栄冠に輝いた。


男子ダブルス優勝のニコラ・メクティッチ(クロアチア/右)とラジーブ・ラム(アメリカ)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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