イアラとともにナダルのアカデミーで腕を磨いたコールマン・ウォンが香港テニスの歴史を築く「グランドスラム大会で勝ち進むことをずっと夢見てきた」 [USオープン]

写真はコールマン・ウォン(香港)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、21歳のコールマン・ウォン(香港)がアダム・ウォルトン(オーストラリア)を7-6(5) 6-2 4-6 6-4で倒してベスト32に進出した。

 2セットを連取したウォンは3-3からブレークしたあと2度連続でサービスダウンを喫して第3セットを取られたが、第4セット0-2から2-2に追いついたあともう一度相手のサービスゲームを破って3時間1分で勝利を決めた。

 予選3試合を勝ち抜いたウォンは香港出身の選手として1988年以来となるグランドスラム本戦入りを果たし、1回戦でアレクサンダー・コバチェビッチ(アメリカ)を6-4 7-5 7-6(4)で退けオープン化以降で初の四大大会本戦勝利を挙げていた。

「グランドスラム大会で勝ち進むことをずっと夢見てきた。世界最大級の大会だからね」とウォンは試合後に語った。

「今はまだ気持ちを整理しているところだから、落ち着かないといけないね。直ぐには難しいと思うけど…」

 16歳から4年間に渡ってスペイン・マヨルカ島マナコールにあるラファ・ナダル・アカデミーで腕を磨いたウォンは2021年全米ジュニアと21年全豪ジュニアのダブルスでタイトルを獲得した実績を持っているが、昨年から挑戦し始めたグランドスラム一般の部では一度も予選を突破することができていなかった。

「スペインはまったくないし、ヨーロッパにもほとんど行ったことがなかった。だから香港の子供がスペインに行くというのは大変だった」とウォンは当時を振り返った。

「アレクサンドラ・イアラ(フィリピン)が先に来ていたから、僕がアカデミーに慣れるまで凄く助けてもらったんだ。僕は1年かかったけどね」

 ウォンは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したトリスタン・ボイヤー(アメリカ)を6-3 6-3 5-7 7-6(4)で破って勝ち上がった第15シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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