小田凱人がシングルス初優勝で生涯ゴールデンスラム&単複2冠を達成 [USオープン車いすの部]

写真は車いす男子シングルスで初優勝を飾った小田凱人(東海理化)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の車いす男子シングルス決勝で、第1シードの小田凱人(東海理化)が第4シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)に6-2 3-6 7-6(13-11)で競り勝ち初優勝を飾った。

 小田が四大大会の同種目でタイトルを獲得したのは、7月のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)に続いてキャリア7度目(準優勝3回)となる。

 この大会でダブルスのペアを組んでいたふたりは前日に行われた決勝で第1シードのアルフィー・ヒュウェット/ゴードン・リード(ともにイギリス)を6-1 2-6 [10-6]で倒しており、小田は単複2冠を達成した。

 0-2から6ゲームを連取して第1セットを先取した小田は第2セットを取り返されたあと4-1とリードした第3セットで5-4からブレークバックを許したが、もつれ込んだ10ポイントタイブレーク6-9から4つのチャンピオンシップポイントを凌いだ末に迎えた2度目のチャンスをフォアハンドのリターンウィーナーでものにして2時間12分で歓喜の瞬間を迎えた。

 同大会に2年ぶり(昨年はパラリンピックとの日程重複により開催されず)3度目の出場となる19歳の小田は今回までシングルスでは1勝しかしておらず、前回プレーした2023年は初戦でステファン・ウッデ(フランス)に1-6 1-6で敗れていた。

 昨年9月にパリ2024パラリンピック競技大会車いすテニス(フランス・パリ/クレーコート)の男子シングルスで金メダルに輝いた小田は全米だけ勝てていなかったが、史上最年少で『生涯ゴールデンスラム(四大大会全制覇+パラリンピック金メダル)』の偉業を成し遂げた。

 今大会での小田は1回戦でケーシー・ラツラフ(アメリカ)を6-1 6-0で、準々決勝でセルゲイ・リソフ(イスラエル)を6-3 6-2で、準決勝では第3シードのマルティン・デ ラ プエンテ(スペイン)を6-3 6-3で破って決勝進出を決めていた。

 車いすテニスは男女シングルス各16ドロー、男女ダブルス各8ドローで争われる。


車いす男子シングルスで初優勝を飾った小田凱人(東海理化/中央)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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