2つのマッチポイントを凌いだシェルトンが左肩負傷からの復帰後初勝利「差は本当に僅かだった」 [スイス室内]

写真はロレックス上海マスターズでのベン・シェルトン(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「スイス室内バーゼル」(ATP500/スイス・バーゼル/10月20~26日/賞金総額252万3045ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で、前年の大会で準優勝を飾った第2シードのベン・シェルトン(アメリカ)がカミル・マイクシャク(ポーランド)に6-7(2) 6-3 7-6(7)で逆転勝利をおさめた。

 タイブレークの末に第1セットを先取したシェルトンは相手のサービスゲームを2度破って第2セットを取り返し、ふたたびもつれ込んだ第3セットのタイブレーク4-6のピンチを凌いで迎えた2度目のマッチポイントをものにして2時間44分で競り勝った。

 アドリアン・マナリノ(フランス)に対するUSオープン3回戦で左肩を負傷して途中棄権を強いられたシェルトンは3週間前の上海で復帰したが、初戦となる2回戦でダビド・ゴファン(ベルギー)に2-6 4-6で敗れていた。

「差は本当に僅かだった。彼(マイクシャク)は勝つチャンスを掴んだけど、僕が勝利をもぎ取った。このような速いコートだと大会の序盤に接戦が多くなる。だからメンタル的に耐え抜いて強い気持ちを持つ必要があるんだけど、その点で僕はよくやったと思う」とシェルトンは試合を振り返った。

「(ケガから復帰後に)自分のリズムを取り戻すのは大変なんだ。自分が数週間休んで立て直そうとしているときにシーズン終盤の好調な選手と対戦するのは厳しいけど、僕はこの大会に向けてしっかり準備をして実戦で戦える状態まで回復することができた」

 シェルトンは次のラウンドで、前日に予選勝者のレミー・ベルトラ(スイス)を6-2 6-4で破って勝ち上がったジャウメ・ムナール(スペイン)と対戦する。

 そのほかの試合では第9シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)、ジョアン・フォンセカ(ブラジル)、予選勝者のライリー・オペルカ(アメリカ)、ラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のヴァランタン・ロワイエ(フランス)、予選勝者のマリン・チリッチ(クロアチア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)が2回戦に駒を進めた。

 19歳のフォンセカがディフェンディング・チャンピオンのジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)を7-6(6) 6-3で退け、40歳のワウリンカはミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-1 7-6(3)で倒して自身の持つ大会最年長勝利の記録を更新した。

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写真◎Getty Images

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