ジョコビッチは痛みを抱え、フェデラーは劣勢から挽回 [USオープン]
フラッシングメドウは、ここまで驚きで沸いてる。フェデラーがこの日アーサー・アッシュ・スタジアムのコートを踏んだ頃までに、男子トップ12シードのうち半分がすでに姿を消していたのだ。
今大会でのフェデラーは、一日プレーし、一日オフ日を持つという通常のスケジュールを保っている幸運な選手のひとりだった。この日は天候の影響で開閉式の屋根を持つ2つのメインアリーナ、アーサー・アッシュ・スタジアムとルイ・アームストロング・スタジアムに組まれた試合のみが敢行された。
それには、女子では優勝歴2回を誇るビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)の第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)に対する敗戦、第2シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)、第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、2017年準優勝者で第10シードのマディソン・キーズ(アメリカ)の勝利、男子では第7シードの錦織圭(日清食品)の勝利も含まれていた。
また夜の最後の試合では、第8シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が17歳のキャサリン・マクナリー(アメリカ)の挑戦を5-7 6-3 6-1で退け、そこに合流した。
「あまりいいスタートを切れない時期を通り抜けていると皆がすぐに、いったいどうするつもりか? と聞いてくる。そう言われてもわからないね。ただ最初からやり直し、同じことをふたたびやるだけだ。そしてよりよい結果となるよう願うのさ」とフェデラーは語った。
「本質的に、しっかりウォーミングアップするとか、精神的にしっかり準備するとか、対戦相手を過小評価しないといったこと以外のよいスタートを切る秘訣なんてものがあるとは思わない。僕はこのすべてをやった。君らも知っていると思うが、僕はいつもそうしている」
彼はまた月曜日に、結果的に4セットで勝つ前に世界ランク190位のスミット・ナガル(インド)に対しても第1セットを献上していた。
フェデラーはこのパターンを「ただ少しフラストレーションを感じるだけだ。特に自分のプレーのレベルが低く、多くのミスをおかし、あるべき活力がなかったときにはね」と表現した。
現在99位だが、23位にまで上がったことのあるジュムホールに対し、フェデラーは15分のあとに0-4とリードを奪われていた。彼は動きにキレがなく、最初の19ポイントで12本ものアンフォーストエラーをおかしたことが見せる通り、そのショットは正確さを欠いていた。
「基本的に、第1セット全体をプレゼントしてしまったようなものだったよ」とフェデラーは締めくくった。
この特別な日、あるいはより大きな展望の中でこれは理想的とは言い難かった。USオープンの107年の歴史を通し、最初の2試合で第1セットを落とした選手が優勝を遂げたことは一度もないのだ。
しかし重要なのは、もちろんそのフェデラーがいまだドローに勝ち残っているということだ。
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