大坂にとって、ニューヨークで感触はよい方向へ [USオープンPreview]
「きっと問題なくなるだろうと確信している。時間が、彼女が普通の状態に戻る手助けをしてくれるだろうと思う」と大坂の友人であり、日本男子のトップスターで2014年USオープン準優勝者である錦織圭(日清食品)は言った。
錦織はトップ選手となって期待されるプレッシャー、よい活躍を繰り返さなければならないプレッシャーなどを身をもって理解していた。
「そういった感覚を覚えるのは、ごく普通のことだと思う。彼女は2つのグランドスラム大会で優勝し、突然、あっという間に世界1位になったんだから。彼女はまだとても若い」
大坂は、ニューヨークでのアットホームな感覚と、ほかの何人かの選手とは違い、そのコートでの自信を頼みにすることができる。ウインブルドン優勝者のシモナ・ハレプ(ルーマニア)はここ2年USオープンでは1回戦で敗退しており、大都会ニューヨークの明るいライトは自分にはあまり合わない舞台だと認めていた。
ハレプは、ひとたびコートに出たらアリーナの騒音がそれほど耳障りでなくなることを期待しながら、この町のレストランに出かけ、セントラルパークで時間を過ごして苦手意識をなくすよう努力している。
「この雰囲気に適応できるよう可能な限り努力している。すごく騒音が大きく、ほかとは違っている。多くの人々が動き回っている」とハレプは語った。
「好きだけど、それは観客としてはということ。選手としては、私にとって少し余計に大変だわ。でも毎年、よくなってきてはいる。だからもっとよくなるよう努力し続けなくちゃ」
より若いときにこの街に5年住んでいた大坂には、そのような心配をする必要はない。彼女は2016年と17年の大会では3回戦に進出し、それから昨年の9月にブレイクを果たした。来たる数週間は、ここ数ヵ月よりもよいものになるというのが彼女の考えだ。
「ここ数ヵ月がある意味で荒れたものだったかはわからないけど、間違いなく、いまの私は心地よく感じているわ。すべてを脇においても、ここでは毎年いいプレーをしているという自覚がある」と大坂は大会を見据えた。
「だから、過剰に心配はしていないわ」
(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真は大坂なおみ(日清食品)、大会前の練習(撮影◎毛受亮介)
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