フェデラーが9度目の優勝まであと一歩と迫りながら敗れる「失望したくない」 [ウインブルドン]

「僕はその双方で敗者だ」とフェデラーは言った。

「だからそれが僕の目に映る、唯一の類似点だね」

 今回のカギとなる違いは、オールイングランド・クラブが今年から最終セットでも12-12となった際にはタイブレークを採用すると規則を変えていたことだった。

 この試合でのフェデラーは218ポイントを取り、一方のジョコビッチは204ポイントだった。

 更にフェデラーはサービスエース数でも25対10で勝り、ブレークの回数では7対3、ウィナーでは94対54だった。

 彼は15回試みたサーブ&ボレーで13ポイントを取り、65回ネットに詰めて51得点を挙げたことが見せる通り、ネットでもジョコビッチに多くのダメージを与えた。

「試合のほとんどで実際、僕は後手をとっていた。守備に回り、彼がプレーの主導権を握っていたんだ」とジョコビッチは振り返った。

「僕はただ戦い、もっとも重要な瞬間に道を見つけようとしていた。それが実際に起きたことだった」

 最終セットでフェデラーはブレークを果たして8-7とリードし、勝利をつかむため自分のサービスゲームに入った。そして彼は40-15として2つのチャンピオンシップ・ポイントを手にしたが、そのどちらをもものにすることができなかった。

 試合はそこからさらに45分続き、それ以降はフェデラーは2度と勝利に近づくことができなかった。

「あれらのチャンスを手にしていた訳だから、疑いなく辛い」とフェデラーは悔しさをにじませた。

 38歳の誕生日が来月にやってくる中、フェデラーはプロ化以降の時代にグランドスラム大会で優勝した最年長プレーヤーとなることも阻まれた。

「37歳でもまだ終わっていないと信じるチャンスを、ほかの人々に与えられるよう願う」とフェデラーはコメントした。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真は第5セットでマッチポイントをプレーするロジャー・フェデラー(スイス)
LONDON, ENGLAND - JULY 14: Roger Federer of Switzerland reacts in his Men's Singles final against Novak Djokovic of Serbia during Day thirteen of The Championships - Wimbledon 2019 at All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 14, 2019 in London, England. (Photo by Matthias Hangst/Getty Images)

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