“ビッグ3”が大会から去っても「まったく関係ない」とティーム [USオープン]

 グランドスラムの決勝を複数回経験している選手は、勝ち残っている中ではティームだけだ。彼は2018年と19年のフレンチ・オープン決勝でナダルに負け、2月のオーストラリアン・オープン決勝ではジョコビッチに敗れた。

「僕は恐らく、勝ち残っている中でもっとも年齢の高い選手のひとりだ。僕にとって、ちょっと信じがたいことだけどね」と27歳のティームは話したが実際には2番目で、29歳のカレーニョ ブスタが最年長だ。

 30歳以上の選手が準々決勝にひとりもいないというのは、USオープンでは2010年を最後に起きていなかった。

 ティームが次に対戦するデミノーは第1セットのタイブレークで4つのセットポイントを凌いだ末にバセック・ポスピショル(カナダ)を7-6(6) 6-3 6-2で退け、グランドスラムで初のベスト8へと躍進した。ポスピショルはタイブレークで6-2とリードしたが、そのあとすべてが崩れ去った。

「あのあと、試合の流れがはっきりと変わった」とデミノーは振り返った。

 30歳のポスピショルは若き対戦相手のコートカバーリング能力を称え、デミノーはツアーで2番目に速い選手だと思うと評価した。

「もっとも感銘を受けたのは、彼の息が決して上がっていないことだ。彼はコート中を端から端まで走っているが、まったく息が切れていない」とポスピショルは舌を巻いた。

「彼は生物学の法則に反しているよ。思うに、彼はある種の怪物なんだろうね」(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はドミニク・ティーム(オーストリア)
NEW YORK, NEW YORK - SEPTEMBER 07: Dominic Thiem of Austria serves the ball during his Men's Singles fourth round match against Felix Auger-Aliassime of Canada on Day Eight of the 2020 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 7, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Al Bello/Getty Images)

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