ティーム「僕の目標と僕の夢は、変わらずこの大会で優勝すること」 [フレンチ・オープン]
それでもティームは、終わらないかに見えるベースラインからのエキサイティングなラリーでナダルに食らいつきながら、最初の100分の間、頑張り抜いていた。試合が終わるまでには10ショット以上続いたラリーは46回にもおよび、ナダルとティームはその46ポイントをそれぞれ23ポイントずつ取って、ポイントをきっかりと分け合っていた。
しかしながら、第3セット、第4セットで高い集中力とスタミナを保つことができたのは、そのうちのひとりだけだった。
「もしかしたら彼は最後のほうで、ちょっとばかりガス欠になっていたかもしれない」とティームのフィジカル・トレーナーであるアレックス・ストーバーは認めた。
表彰式の間にナダルは、ティームはいつの日か卓越のシンボルである銀の優勝杯を掲げるだろうと言って繰り返し対戦相手を讃えた。
もちろんティーム自身も、そうあることを願っている。彼は来年について話し続けていたのだ。
そしてティームは、ロラン・ギャロス決勝において2年連続でナダルに敗れたことについて、特に気落ちするべきではない。彼には、いい仲間がいる。ロジャー・フェデラー(スイス/2006年、07年、08年、11年)とジョコビッチ(2012年、14年)もまた、フレンチ・オープン決勝で何度もナダルに敗れているのだ。
「僕は正しい道の上にいる。今日の僕は失敗したが、僕の目標と僕の夢は、変わらずこの大会で優勝すること、グランドスラム大会のひとつで優勝することだ。僕は来年、ベストを尽くすよ」とティームは語った。
「この2週間の間に、僕は持てるすべてを出し尽くした」
(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真はフレンチ・オープン表彰式、優勝したラファエル・ナダル(スペイン/右)とドミニク・ティーム(オーストリア)(撮影◎毛受亮介)
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