ワウリンカが5セットの死闘の末、フェデラーの待つ準々決勝へ [フレンチ・オープン]

 この試合に先立ち、フェデラーが世界ランク68位のレオナルド・メイヤー(アルゼンチン)を6-2 6-3 6-3で倒した。彼が1971年以降にロラン・ギャロスの男子シングルス準々決勝に至った最年長プレーヤーとなったこの試合には、このようにワクワクさせるものは何もなかった。

 フェデラーは、2015年以来のロラン・ギャロス帰還を果たした。その2015年、彼は準々決勝でワウリンカに敗れている。基本的に彼らははるか昔からよく知り合った仲で、2008年北京五輪では一緒に組んで男子ダブルスで金メダルを獲得していた。

「膝の問題を克服して復帰した彼のために、ただただうれしく思う。それは深刻な故障だった。だからこそ彼は、ツアーで第二の人生を得たことを本当に喜んでいるのだと思う。少しの間、彼はふたたび戻ってこられるのか確信が持てないでいたのだと思うから。彼がもう痛みを感じることなく、いいプレーをしているのを目にできるというのは、すごくいいことだ」とフェデラーは同胞について語った。

 この日曜日の試合で、フェデラーのほうは一度しかブレークポイントに直面しなかった。

「彼(ワウリンカ)が2015年のときのレベルでないことを祈るよ。でもまあ、どうなるか見てみよう。あのときの彼はボールを粉砕せんばかりのすごい勢いで打っていて、信じられないほどだった」

 奇妙なことに、まったく同じスコアでフェデラーとともに準々決勝進出を決めたのは、今大会で11度優勝している第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)だった。ナダルは世界78位のフアン イグナシオ・ロンデロ(アルゼンチン)に決して煩わされることがなかった。

 ナダルは次の準々決勝で、第7シードの錦織圭(日清食品)とブノワ・ペール(フランス)の勝者と対戦する。ワウリンカの試合が長引いたせいで開始時間が遅れた錦織とペールの試合は、錦織が6-2 6-7(8) 6-2、セットカウント2-1としたところで日没順延となった。

 ワウリンカは3度グランドスラム大会で優勝し、キャリア最高ランキング3位にまで上りつつ、テニス界の頂点によじ上った。フェデラー、ナダル、ジョコビッチがいる時代にそれをやってのけるのは容易なことではない。2017年8月、フレンチ・オープン決勝で敗れた少しあとに、膝に手術を受ける必要性に迫られたとき、彼は世界ランキング3位だった。

 それから彼はまたも手術を受けなければならず、復帰への道は非常に険しかった。昨年のロラン・ギャロスは1回戦負けを喫し、そのランキングは263位にまで落ちていた。しかし彼は今年、第24シードをもらうに十分なだけランキングを這い上がった。

「自分がやっていることを愛しているときには、決して犠牲ではない。もちろん、ここ2年は厳しいものだったが、僕は以前にもここにいたことがある」とワウリンカは胸を張った。

「僕は自分が何をやっているか、正確にわかっていると思うよ」 (C)AP(テニスマガジン)

※写真はスタン・ワウリンカ(スイス/右)とステファノス・チチパス(ギリシャ)
PARIS, FRANCE - JUNE 02: Stan Wawrinka of Switzerland embraces Stefanos Tsitsipas of Greece after their five set match in the third round of the men's singles during Day 8 of the 2019 French Open at Roland Garros on June 02, 2019 in Paris, France. (Photo by TPN/Getty Images)

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