ジョコビッチはホテルより借家を選択「考えることなく即決したよ」 [USオープン]
今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会3日目は、トップハーフの男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)はその成功に満ちたキャリアを通して1億4000万ドル以上の賞金を稼ぎ、さらにスポンサー契約による多額の収入もある。そのため大会中にプライベートの家を借りる可能性が提供されたとき、迷う必要などなかった。
費用? それは4万ドルとなる。しかしその利便性は「プライスレス」だ。
「家を借りることを選択できると分ったとき、考えることなく即決したよ。そうしてよかったと思っている」
世界ナンバーワンのジョコビッチは3回戦でカイル・エドマンド(イギリス)を6-7(5) 6-3 6-4 6-2倒し、今季の連勝記録を「25」に伸ばした試合のあとにこう言った。
「すべての選手にそのチャンスはあった。特にトッププレーヤーの特権という訳じゃない。それなりの金を払って家に滞在したい者なら、誰でもそうできたはずだ」とジョコビッチは語った。「借家に滞在するほうを選択した選手が非常に少ないことは知っているが、それは個人の選択だよ」。
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中、USオープンでプレーしているほとんどのプレーヤーは大会が用意したオフィシャルホテルを選んだ。全米テニス協会(USTA)は各選手につき1部屋分の費用を負担し、帯同者のために2部屋目が必要な場合は選手が清算することになる。
セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)とミロシュ・ラオニッチ(カナダ)はジョコビッチ同様、USTAが用意したロングアイランドの家を借りることを選んだ8人の選手に入っている。
それでは何故、ジョコビッチはその方法を選んだのだろうか。
「理由は明らかだ。ホテルにいたら、部屋の窓を開けられない。室内でも屋外でも、どこでも常にマスクを着けていなければならなくなる。外に出られないし、庭で少し時間を過ごすくらいだ」と彼は説明した。
「ホテルも見たよ。自然が周りにあるかという意味で、ホテルは最高とは言えないかな。高速道路がすごく近いんだ」
ジョコビッチは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマイケル・モー(アメリカ)を6-2 6-2 7-5で破って勝ち上がったヤン レナード・ストルフ(ドイツ)と対戦する。両者は前哨戦のウェスタン&サザン・オープンでも対戦し、ジョコビッチが6-3 6-1で一蹴していた。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
NEW YORK, NEW YORK - SEPTEMBER 02: Novak Djokovic of Serbia celebrates winning match point during his Men's Singles second round match against Kyle Edmund of Great Britain on Day Three of the 2020 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 2, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Al Bello/Getty Images)
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