ロジャーズら地元アメリカ勢3人が2回戦での番狂わせを演出「チャンスは皆にある」 [USオープン]
今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会3日目は、トップハーフの男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。
シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)はこの日、番狂わせをやってのけた。もっとも彼女は、昨今の女子テニス界に番狂わせなどというものが存在するかに疑問を投げかけている。
コート6の第3試合に行われた女子シングルス2回戦で、ロジャーズは第11シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)を7-5 6-1で下した。同日にはまた、他のふたりのノーシードの地元選手であるマディソン・ブレングル(アメリカ)とアン・リー(アメリカ)もシードのついた対戦相手を倒した。
女子テニスの層の厚さと新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる混乱を考えれば、このような結果はまったく驚きではないとロジャーズは考えている。
「それは信念かもしれないし、好機かもしれない」とロジャーズはコメントした。「でも今は、競技の場では力が拮抗しているわ。いつ誰が勝ってもおかしくはないのよ。もはや番狂わせなどというものは信じないと私はよく冗談を言っているの。誰もがいつでも勝つ可能性を手にしている。これはかなり驚くべきことだわ」。
現在世界ランク93位のロジャーズにとって、3回戦進出はここまでのUSオープンでの最高成績と並んでいる。彼女はここで2015年と17年に3回戦まで進出しており、2016年にはフレンチ・オープンでグランドスラム自己最高の8強入りを果たした。
20歳のリーは第13シードのアリソン・リスク(アメリカ)を6-0 6-3で破り、ペンシルベニア州出身者同士の対決を制した。この結果で128位のリーは75位以内の選手に2度勝ったことになり、その双方を今週のうちに掴んだ。
今季は今大会までツアーレベルでの本戦勝利がなかった84位のブレングルは、第19シードのデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を6-2 6-3で退けた。2007年に初めてのUSオープンをプレーした30歳のブレングルのこれまでの最高成績は2015年の3回戦進出で、次に勝てばグランドスラム全体での自己最高を更新することになる。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真はオーストラリアン・オープンでのシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)(Getty Images)
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