女子は2回戦でシードダウン相次ぐ、ムラデノビッチは4つのマッチポイント決めきれず [USオープン]
今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会3日目は、トップハーフの男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。
女子は順当な1回戦のあと、驚きは2回戦から始まった。32人の女子シード選手のうち29人が初戦を勝ち上がったのは、2001年にシードの枠が16から32に増えて以来の大会記録となる。
2016年USオープン準優勝者で第1シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)は世界50位のカロリーヌ・ガルシア(フランス)に1-6 6-7(2)で敗れたが、その試合中にラケットを投げるなど感情を露わにした。そのあと行われた記者会見でも、彼女はぶっきらぼうに答えて不機嫌さを滲ませていた。
この日は3人の地元勢が番狂わせを演じた。93位のシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)が第11シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)を7-5 6-1で、84位のマディソン・ブレングル(アメリカ)が第19シードのデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を6-2 6-3で倒し、128位のアン・リー(アメリカ)は第13シードのアリソン・リスク(アメリカ)を6-0 6-3で下してペンシルベニア州出身者同士の対決を制した。
それ以外にも第12シードのマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)、第30シードのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)、第31シードのアナスタシア・セバストワ(ラトビア)がシードダウンを喫した。
中でもムラデノビッチの敗戦は、もっとも荒れた試合となった。彼女は6-1 5-1でリードして4つのマッチポイントを手にしながら、決めきることができなかったのだ。
最終的にバルバラ・グラチェワ(ロシア)が1-6 7-6(2) 6-0で逆転劇を演じ、ムラデノビッチは打ちのめされた。
「彼女は勇敢で、思い切ってショットを打ってきた」とムラデノビッチはグラチェワを称え、「間違いなく、これは私がキャリアで経験した中でもっとも辛い試合であり敗北だったわ」と語った。(C)AP(テニスマガジン)
※写真は昨年のUSオープンでのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)(Getty Images)
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