大坂なおみはハムストリングのケガで決勝を棄権、元世界1位アザレンカが2016年以来のツアー21勝目 [ウェスタン&サザン・オープン]
WTA(女子テニス協会)が公式サイトを更新し、第4シードの大坂なおみ(日清食品)が左ハムストリングのケガを理由にウェスタン&サザン・オープン(WTAプレミア5/ハードコート)の女子シングルス決勝を棄権したことを発表した。
これによりビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)の優勝が決定し、2016年3月のマイアミ(WTAプレミア・マンダトリー/ハードコート)以来となる通算21勝目となるタイトルを獲得した。
大坂はWTAの公式サイトに掲載された記事の中で「今日はケガで棄権しなければならなくなり、申し訳ありません。私は昨日、第2セットのタイブレークで左のハムストリングを負傷してしまい、期待していた通りに一晩では回復しませんでした」と説明し、「今週は感情が動かされる1週間でした。たくさんの応援に感謝します」とコメントした。
ウェスタン&サザン・オープンに3年連続4度の出場となった22歳の大坂は、本戦初勝利を挙げた昨年の大会で8強入り。準々決勝でソフィア・ケニン(アメリカ)と対戦したが、第3セット途中でリタイアしていた。
今大会での大坂は、初戦となった2回戦でカロリーナ・ムチョバ(チェコ)を6-7(5) 6-4 6-2で、3回戦で第16シードのデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を6-3 6-1で、準々決勝で第12シードのアネット・コンタベイト(エストニア)を4-6 6-2 7-5で、準決勝では第14シードのエリース・メルテンス(ベルギー)を6-2 7-6(5)で破って今季初の決勝進出を決めていた。
2020年シーズンの大坂は1月にブリスベン(WTAプレミア/ハードコート)で4強入りしてオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の3回戦でコリ・ガウフ(アメリカ)に敗れたあと、2月にフェドカップのスペイン戦(スペイン・ムルシア/クレーコート)でサラ・ソリベス トルモ(スペイン)に完敗を喫し、5勝3敗の戦績で今大会を迎えていた。
本来であればオハイオ州シンシナティで開催されるこの大会は、パンデミックの中で管理された環境を生み出すために今年は例外的にUSオープンの会場であるUSTAビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターで行われた。このふたつのハードコートの大会は無観客で行われ、異例のダブルヘッダーを形成している。
今季のグランドスラム2大会目となるUSオープンは、8月31日に開幕する。(テニスマガジン)
※写真は女子シングルス準決勝に向けてコートに向かう大坂なおみ(日清食品)(Getty Images)
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