アンジェラ・バクストンさんが85歳で死去、アリシア・ギブソンと組んでグランドスラム2度優勝

国際テニス連盟(ITF)が月曜日に公式サイトを更新し、グランドスラムの女子ダブルスで2度優勝したアンジェラ・バクストン(イギリス)が85歳で亡くなったと発表した。

 イングランド・リバプール出身のバクストンは祖父母がユダヤ人で、男女平等の先駆者でもあった。そのことで彼女はキャリアを通し、反ユダヤ主義に直面することになった。

 バクストンは黒人選手として初めてグランドスラム大会を制したアリシア・ギブソン(アメリカ)とペアを組み、1956年にフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)とウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)でタイトルを獲得した。同年のウインブルドンではシングルスでも決勝に進出し、準優勝を果たした。

 しかしそのあと彼女は手首に深刻な故障を抱え、1957年シーズンの終わりに22歳の若さで現役引退を余儀なくされた。

 引退後のバクストンは1981年に国際ユダヤ人スポーツ殿堂入りを果たした最初のアスリートのひとりとなり、数冊のテニス本を出版した。彼女はまたギブソンとの絆について評価され、2015年に黒人テニスの殿堂にも迎え入れられた。(テニスマガジン)

※写真は1958年5月にロンドンの空港で撮影されたアンジェラ・バクストン(イギリス/左)とアリシア・ギブソン(アメリカ)(Getty Images)

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