初の黒人プロテニスプレーヤー、ロバート・ライランド氏が100歳で逝去

初の黒人プロテニスプレーヤーであり、のちにアーサー・アッシュ(アメリカ)やセレナ&ビーナスのウイリアムズ姉妹(アメリカ)などのスター選手のコーチを務めたロバート・ライランド(アメリカ)が亡くなった。享年100歳だった。
ライランド氏は8月2日、アメリカ・マサチューセッツ州プロビンスタウンにある義理の息子の自宅で亡くなったと彼の妻であるナンシー・インガソルさんがニューヨークタイムズ紙に認めた。彼女によれば、死因は誤嚥性肺炎だった。
1920年にイリノイ州シカゴで生まれたライランド氏は10歳のときにテニスをプレーし始め、1939年にイリノイ州選手権とジュニアのアメリカテニス協会(ATA)でシングルスのタイトルを獲得した。彼はルイジアナ州ニューオーリンズのザビエル大学でテニスをプレーするための奨学金を受け取ったが、その1年後に第二次世界大戦中に陸軍で兵役を務めるために大学を去った。
戦争後に彼はミシガン州デトロイトのウェイン州立大学から奨学金を与えられたが、レストランでサービスを受けられないためチームメイトとは別に食事を採るなどアメリカの日常生活に浸透していた人種差別に耐えなければならなかった。
それでもくじけなかったライランド氏はNCAAナショナル選手権でプレーした最初のふたりの黒人プレーヤーの一角となり、1945年は準々決勝に、その1年後には3回戦に進出した。
大学卒業後にライランド氏は、当時の黒人プレーヤーにとって主戦場だったATAでプレーしながらコーチングを始めた。彼は39歳だった1959年に男子プロテニス界で人種の障壁を破り、ワールドプロツアーでプレーする初の黒人プレーヤーとなった。
プレーヤーとしてのキャリアの間にライランド氏は全米各地でテニスを教え、特権階級が集うワシントンDCのセントアルバンズ・テニスクラブやニューヨークのミッドタウン・テニスクラブなどで働いた。
教え子の中には有名人も多く、その中には歌手のトニー・ベネットさんや、バーブラ・ストライサンドさんもいた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はイメージ(Getty Images)
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