ウインブルドン女王ハレプがUSオープン欠場を決断「健康を重視」
ウインブルドン優勝者のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中で自分の健康を第一としてヨーロッパ内に留まるほうがよいと判断し、USオープンを欠場することを発表した。
元世界ランク1位で現在2位のハレプは、日曜日にプラハで今季2度目の優勝を遂げていた。
ハレプは月曜日のSNSへの投稿を通して「関係するすべての要素および私たちが生活している例外的な状況を考慮し、私はUSオープンでプレーするためにニューヨークに行かないことを決めました」と報告し、「私は常に自分の健康を中心に決断すると言っていたので、ヨーロッパに留まって練習することを選びました」と説明した。
このことにより、女子トップ8のうち6人が今年のUSオープンでプレーしないことになった。ハレプ以外にも世界ナンバーワンのアシュリー・バーティ(オーストラリア)、5位のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、前年女王で6位のビアンカ・アンドレスク(カナダ)、7位のキキ・バーテンズ(オランダ)、8位のベリンダ・ベンチッチ(スイス)がすでに不参加を表明していた。
今年のグランドスラム2大会目となるUSオープンは、フラッシングメドウで8月31日に開幕する予定になっている。
「USTA(全米テニス協会)とWTA(女子テニス協会)が大会を安全に開催するために精力的に取り組んできたことは知っており、そこにいる皆のために大会が成功をおさめるよう願っています」とハレプはコメントした。
USTAによれば、ハレプが欠場したことでイリーナ・クロマキワ(ロシア)が繰り上がった。
同日にはさらにシェイ・スーウェイ(台湾)とプリシラ・ホン(オーストラリア)も出場を取り消し、131位のレシヤ・ツレンコ(ウクライナ)と140位のウスエ マイタネ・アルコナーダ(アメリカ)がメインドローに食い込んだ。アルコナーダが得ていたワイルドカード(主催者推薦枠)の権利は、162位のアリー・キック(アメリカ)の手に渡ることになった。
男子ではディフェンディング・チャンピオンのラファエル・ナダル(スペイン)が参戦しない決断を下したが、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)はプレーすると明言した。ロジャー・フェデラー(スイス)は右膝に2度目の手術を受けたあと、今季の残り期間を回復に充てるため欠場を決めていた。
ナダルとフェデラー以外にも、男子ではガエル・モンフィス(フランス)、ファビオ・フォニーニ(イタリア)、2016年優勝者のスタン・ワウリンカ(スイス)、ニック・キリオス(オーストラリア)らが出場を回避した。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はプラハ・オープンで今季2勝目を挙げたシモナ・ハレプ(ルーマニア)(Getty Images)
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