9月に開幕のフレンチ・オープンが制限を設けて観客を動員
フランステニス連盟(FFT)はツイッターを通し、7月16日からフレンチ・オープンの一般チケットを売り出すことを発表した。フランスのレキップ紙によると、観客数は全収容数の50~60%に留めるとFFTのベルナール・ジウディセリ会長がコメントしている。
主催者はこの規制の下、大会序盤のスタジアムに2万人、決勝が行われる週末には1万人を迎え入れることを想定している。そしてこの定数は、状況によって調整さる可能性があるとしている。
「(新規感染者の激減など)保健面での状況がさらに改善された場合、チケットの追加販売は9月に行う予定です」とジウディセリ会長は話した。反対にもし状況がよくない方向に変化したなら、チケットの一部は払い戻されることもあり得る。その場合、入場不可になる人はクジによって決められることになる。
ファンの安全を確保するため、FFTは感染予防の手順を準備している。
入場できる厳選された観客は、入り口で体温検査を受けることはない。会場の中に入ったらマスク着用は義務だが、席に座ってからはマスクを外してもよい。
「それらはすべて、感染予防を意識した節度ある振る舞いと必要な距離を保つための措置を尊重した上で行われます」とFFTの局長であるジャン フランソワ・ビロット氏は説明した。アルコール消毒用のジェルが支給され、必要に応じて移動方向の指示など会場内の交通整理も行われる。
コートはタイプに応じ、ふたつの違った方法で管理される。3つあるすべて指定席のスタジアムでは、グループ(例えば一家族など)は4人までしか許されない。そしてソーシャルディスタンスを維持するため、グループ間の席は空けたままとなる。
この原則で計算すると、センターコートであるフィリップ・シャトリエ・コート、スザンヌ・ランラン・コート、シモーヌ・マチュー・コートの席は60~70%埋まることになり、チケットは毎日販売される。
自由席であるグラウンドコートの場合、大会を通して2席に1つは使用不可とされる。会場内のレストランなども、フランスで営業を許されるための規則を遵守して運営される。
記者に関しては取材を許されるが、通常より人数が減ることになる。FFTは9月初頭までに、状況を考慮しながら当局と協議して詳細を検討して決めていくことになる。
スタッフの数や行動規制など、選手に科せられるプロトコルは改めて発表される。
フレンチ・オープンは当初、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを理由に開始日を5月24日から9月20日に変更していた。そのあとさらに1週間延期し、9月27日から10月11までロラン・ギャロスで開催することを決めていた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真は昨年のフレンチ・オープンでのラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)
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