WTAは月曜日、選手が妊娠・出産や、長い休止を擁する故障から戻ったあとに厳しい立場に立たされないようにするため、ルール改正を可決した。

 この変更は、部分的には、ともに出産後にツアーに復帰した元世界1位のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)とビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)の経験に触発された。

 ツアーに復帰した選手は子供の誕生から最長3年間スペシャル・ランキング(ケガなどの理由からツアーを長期離脱した選手を救済する目的のもの)を使うことができ、大きな大会におけるシード付けで特別措置が採用されることも可能となる、とWTAは発表した。

 オープン化以降の最多記録である「23」のグランドスラム優勝数を誇るセレナは、産休前の最後のグランドスラム大会、2017年オーストラリアン・オープンで優勝していたにも関わらず、娘の出産後初のグランドスラム大会となったフレンチ・オープンにノーシードで臨むことになった。セレナはウィンブルドンで第25シード、USオープンでは第17シードで、その双方で決勝に進出し、どちらも敗れていた。

 1年かそれ以上の間、プレーを阻んだ故障から復帰した選手たちは、12大会でスペシャル・ランキング(※前述)を使うことができる。そして(そのランキングで)得たシードを取り消されることはない。

「これらの変更は、大会の高いレベルと公正さを保ちつつ、競技復帰において選手たちをフルにサポートすることを目的にデザインされたものです」とWTAのCEOを務めるスティーブ・サイモン氏はコメントした。

 規則変更には、WTAツアーの女性たちが、スカートやワンピース、短パンを上に履くことなしに、レギンスや圧縮機能のあるスパッツなどを身に着けるけることで罰されたり、そうすることを禁じられたりすることがないようにするものも含まれる、と付け加えた。

 セレナはフレンチ・オープンで、故障のため棄権する前に、黒いボディスーツを着てプレーしていた。のちにセレナは、出産後に血栓ができた病歴のため、圧縮することで血行をよくする機能のあるスーツを着たのだと説明していた。

 ところがこの秋、フランステニス連盟会長は、セレナはもはやフレンチ・オープンであの黒いボディスーツのようなウェアを着てプレーすることはできない、と言った。

 WTAプレーヤー評議会のメンバーであるアザレンカは、WTAには間違いなく、「スポーツ界でもっとも進歩的で非排他的な協会であってほしい」と訴えた。

「私たちプレーヤーたちは、家庭を築くため、あるいは故障から回復するためにコートから離れる時間を取ることを心地よく感じ、また安心してそうすることができるべきなのです」(C)AP(テニスマガジン)

※写真はビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、8月にニューヨークで撮影
NEW YORK, NY - AUGUST 27: Victoria Azarenka of Belarus reacts after winning her women's singles first round match against Viktoria Kuzmova of Slovakia on Day One of the 2018 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 27, 2018 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)


This article is a sponsored article by
''.