なぜ「テニス」選手に「ゴルフ」上級者が多いのか?

Reason2

フェースコントロール&
ショットの感覚を
そのままゴルフに
持ち込むことができる

ェースコントロールやショットの強弱の感覚も、テニスとゴルフには共通する部分があるため、テニス選手がテニスの感覚をゴルフに持ち込みやすくなっています。

 テニスもゴルフも、使う道具(ラケット&クラブ)の面(フェース)でボールをとらえる競技です。このフェースをコントロールする感覚が、テニス選手には備わっています。

 例えば、右利きの片手でフォアハンドを打つ選手は、右腕が強くなっています。そのため、ゴルフを始めるとフェースが返ってボールが引っ掛かりやすくなり、いわゆるドロー気味のボールが出やすくなります。

 しかし、ドロー気味のボールというのはフォアハンドのクロスへ打つときの感覚なのだ、ということに気づくと、真っすぐ打つためにはダウン・ザ・ラインへ打つ感覚が必要なのだと気づくことができ、直球を打つことができるようになるはずです。さらに、逆クロスの感覚で打てばフェード、左から右に曲がるボールが打てるようになるでしょう。このようにボールの曲がる感覚というのは、テニスとゴルフはとても近いものがあるのです。

 これはショット自体の感覚にも当てはまります。テニスもゴルフも強打のショットとソフトタッチのショットが両方あるスイングスポーツです。ドライバーやフェアウェイウッド、ロングアイアンなどを使ったゴルフのショットは、テニスにおけるフルパワーのストロークの感覚に近くなります。逆にグリーン周りのゴルフのアプローチショットは、テニスのボレーやドロップショットの感覚に近いでしょう。

 このように、ボールの曲がり具合や飛ぶ距離感、転がり具合という感覚については、テニス選手は鋭いものを持っています。局面ごとのゴルフのショットの使い分けも、テニスにおける感覚を持ち込むことができるのです。

ドライバーのティーショット

フォアの逆クロスへの強打/ゴルフにおけるボールの曲がり具合や飛ぶ距離感、転がり具合という感覚は、テニスのショットやコントロールの感覚をそのまま持ち込むことができる

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