広瀬一郎_書籍『スポーツマンシップを考える』_連載最終回_スポーツマンシップをどのように教えるか?

10|保護者にスポーツマンシップの重要さを話しておきましょう

 シーズンが始まる前に保護者とミーティングをし、あなたがどれほどスポーツマンシップを重要視しているか説明しておきましょう。プレーヤーたちに対してあなたが期待することを理解してもらい協力を得られるように。

11|スポーツマンシップに関する事例について語りましょう

 プレーヤーたちとスポーツマンシップを語るために、スポーツイベントや大会のニュースを利用しましょう。有名な選手が何か議論になるようなことをしたときや、賞賛に値するようなことを行ったとき、それについてどう思うか、自分がもし監督だったらどうしたかを聞き、議論してみてください。どのような行為が敬意を払うのに値するのか、プレーヤー達が理解するのに役立つはずです。

12|質問を投げかけ、考える<せをつけさせましょう

 きちんと整えられた回答を与えるより、適切な質問を投げかけることのほうが良い教育になることがあります。若いプレーヤーが、自分自身の考えに基づいて判断を下せるよう、サポートしてあげてください。

13|競技の歴史について話しましょう

 自分たちが取り組んでいるスポーツの歴史や、その種目で語られるヒーローについて話して、より大きな存在に触れることで彼らのセンスや視点を広げてあげましょう。

14|ルールブックを読ませましょう

 ゲームを尊重するためには、ルールブックを読むことが重要だと教スましょう。

15|重要だということを、あなたの言葉や行動で示しましょう

 プレーヤーたちがどんなにあなたに反発しようとも、あなたの価値観の大部分は彼らに引き継がれます。物事を立派に行ったときでも、そうでないときでも、何が重要であるかを言葉や態度で伝えてください。

16|最後に、楽しむことを忘れずに!

 ゲームであるということを忘れてはいけません。意味があり、真剣なことでもありますが、遊ぶこと、楽しむことが本質です。真剣になりすぎないようプレーヤーたちに示してください。

 誰も楽しんでいないのであれば、それはもはや誰も試合をしていないことになってしまいます。

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