It’s Break Time!! テニス界の昔ジョーシキ、今ヒジョーシキ!

今の若者には考えられないだろう。しかし、その時代は確実に存在していた。40~50代の読者なら、きっと思い出してくれるはずだ。この「非常識」が「常識」だったことを……。【2017年7月号掲載記事】

構成◎編集部 写真◎Getty Images

アンビリーバブル①

「水を飲むな!」

 昔は試合や練習中に水を飲むことなど許されない時代だった。どんな炎天下でも、のどがカラカラに渇いて死にそうになっても。水を飲むやつは根性がない、我慢ができないやつと言われていた。先生や先輩たちは言ったものだ。「水を飲んだら動けなくなるぞ!」。いや、逆なんですけどね。今こんなことを言う人は誰もいない。ちなみにその後は、ニューボールの匂いが充満するボール缶に水を入れてごくごく飲んでいた。おえっ。

水分補給は今やジョーシキ

アンビリーバブル②

「男ならバックは片手打ち」

 昔は男性のほとんどがバックハンドは片手打ちだった。両手打ちで打とうものなら「お前は女みたいだな」と罵られ、非力のイメージが付いて回った。男たるもの「バックは片手だろ!」の時代だったのだ。ラケットの進化も大きいが、そのジョーシキを覆したのはビヨン・ボルグ(スウェーデン)の登場。今は片手打ちの選手のほうが少なくなった。

両手打ち&トップスピンのボルグの登場は衝撃だった

アンビリーバブル③

「横向きで打て」

 今では信じられないが、昔はオープンスタンスで打つ人などほとんどいなかった。ストロークは横になり、しっかりと前足を踏み込み、後ろから前への体重移動でボールを押して飛ばしていた。横着して打ってはダメと怒られたのだ。これまたラケットの進化、そしてスピード化にともない、非常識となったが、身体のひねり、回転運動など、遠い時代の話だった。そりゃ全部踏み込んで打てたらいいけどさ。

アンビリーバブル④

「ズボンの裾はソックスの中に」

 昔の男子選手たちは足が長かろうと短ろうとズボンの裾をソックスに入れていた。ダッサい! いやいや、トッププロだってやっていたのだから、これが常識だったのだ。「このほうが動きやすい」と信じていたし、何よりカッコよかった。ソックスに入れないほうがじじくさかった。ソックスがもこもこに膨れ、ゴムが緩んでもお構いなし。今は誰もやっていない。

マッケンローだってやっていた

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