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It’s Break Time!! テニス界の昔ジョーシキ、今ヒジョーシキ！
アンビリーバブル⑨
「前に出るな！」
団体戦など重要な試合では、ひたすら後ろでつなぎ、粘り強く戦うことが美徳だった。アプローチショットでスルスルと前に出て、パッシングショットで抜かれようなら、先生や先輩の決まり文句は「お前は前（ネット）に出るな！」だった。前に出なければ抜かれる心配はないからだ。そりゃそうなんだけど。打っては下がり、打っては下がり、どうやって勝つのか教えて！
だからネットに出なくていいから！（レンドルはよくそう思われていた……）
アンビリーバブル⑩
「とんかつで敵に勝つ！」
昔の人は試合前日に、とんかつをよく食べていた。「敵に勝つ（カツ）！」というゲン担ぎだ。肉はごちそうであり、もっともパワーが出ると食べ物と言われ、まさに勝負飯だったのだ。おにぎりはともかく、パスタ類を口にしている人などほとんどいなかった。もちろん、とんかつを食べても結構なのだが、試合前夜に肉類や油っこいものを大量に摂ってはいけないことは今やジョーシキである。
パスタなんかじゃ力が出ないっ！
アンビリーバブル⑪
「トイレは我慢しろ！」
昔はコートに入ったら最後、緊急のとき以外は試合が終わるまでトイレに行くことなど許されなかった。試合前に用を足しておくのが必須。水が飲めなかった時代だから、トイレに行かずに済んでいたのかもしれない（涙）。「試合中にトイレに行くなんて、たるんどる証拠だっ！」と先生からゲンコツをもらった人もいたはずだ。そう言われましても。トイレットブレークというルールができるなんて夢にも思わなかった時代ではある。
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