It’s Break Time!! テニス界の昔ジョーシキ、今ヒジョーシキ!

アンビリーバブル⑤

「うまい選手はストリングが切れない」

「私たちの(田舎の)学校のエースだったA選手はストリングがなかなか切れませんでした。部員全員が、やっぱりA選手はすごいなと感心していました。顧問の先生も『打ち方がいいからだ』『しっかりと真ん中で打てば切れない』とA選手を大絶賛。さらに『ストリングが切れる奴は打ち方が悪いんだ!』。それを、そうかと信じ切っていた自分を今はぶん殴ってやりたいです」(55歳・男性)

俺は下手なのか?

アンビリーバブル⑥

「セカンドはアンダーお願いします!」

 昔はセカンドサービスになるとアンダーサービスで打つ人が少なくなかった。ダブルスのときは忙しく、前衛に「(後ろに)下がって!」と声をかけ、打つときなど「アンダーでお願いします!」とわざわざ大声でレシーバーに告知していた(特に女子ダブルスに多かった)。顧問の先生も「ダブルフォールトするならアンダーで打ったほうがいい」。決めつけるなって。いや、先生がちゃんと教えろっての!

アンビリーバブル⑦

「ベンチに座るな」

 チェンジエンドの際、ベンチに座ってはいけないと信じ込んでいる(教えられた)人が少なからずいた。ベンチに座ってしまうと動きが悪くなり、身体が冷えてしまうからだ。「負けているときなんて、とても先生の横に座れなかった」と振り返る人も。水も飲めず、ベンチにも座れず、昔の人たちには本当に頭が下がる。「試合が終わって、やっと座れると思ったら、負けたので正座と言われました」と言う声も。トホホ。

負けたあとにこんなことをしていたら怒られた

アンビリーバブル⑧

「ドロップショットは邪道」

 今でこそ“市民権”を得ているドロップショットだが、昔は今ほど多用されてはいなかった。どこかずるく、姑息なイメージがあったのだ。ドロップショットを打つと「カッコつけるな」「逃げるな」、はたまた「じじくさい」とまで言われ、ネットにかかったときの周囲の冷ややかな視線は1ポイント以上のダメージが残った。信じられないっ!

俺の勝手だろっ!

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