ジョハナ・コンタ独占インタビュー「可能な限り、最高の選手になれるように努力している」



グランドスラム決勝の扉を押し続けてこじ開ける

――ウインブルドンの頃はトップ10に入り、ホームでの大きな期待とプレッシャーもあったと思います。

「ノッティンガムで試合をいくつか戦い、私のホームタウンでもあるイーストボーンも経て、芝生にしっかり順応できていた。今までにない、違った経験だったけど、それをポジティブに利用することができたと思う。プレッシャーよりも観衆からの愛を感じられた。準々決勝は屋根が閉じられて声がよく響き、みなさんがすごい雰囲気をつくってくれて、鳥肌が立ったわ」

――グランドスラム獲得に自分が近づいていると感じますか?

「もちろんグランドスラムを獲りたいという気持ちは強い。今年はトップ争いが激化しており、強い選手がたくさんいる。自分がその中で争うレベルに達しているとは思っている。グランドスラムで優勝するチャンスはまだないけど、2度準決勝に行って決勝への扉にノックはできた。今後もこの扉を押し続けてこじ開け、決勝を戦うチャンスをつかみたい」

――グランドスラムで優勝するのに、あと何が必要だと思いますか?

「今後も向上心を持ち続けて、少し時間も必要だと思う。多くの人は忘れていると思うけど、私はまだ本格的にツアーを周り始めて2年目なの。まだツアーのことを熟知しておらず、ほとんどのツアー大会は一度か二度しか出場していない。ほかの多くの選手は私の年齢なら、もっと多くの試合経験を積んでいるはず。経験を積んでレベルアップすること、この2点が必要だと思う」

――昨年、今年と素晴らしい成績を残していますが、2015年頃から何か変化があったのでしょうか?

「時間、経験、プロセスが上達するのに欠かせないものだと強く信じている。この2年の成功は、それ以前からの積み重ねの賜物。困難な時期、大きな成功によって、人間として、また競技者として自分をよりよく知ることができた。これまでのキャリアの中で、多くの素晴らしい方とテニスに取り組む機会も得られた。技術、フィジカルだけでなく、メンタル面の強化にも多くの時間を割いてきたわ」

――あなたの前のメンタルコーチが最近亡くなりました。彼にどのような影響を受けましたか?

「彼は、私のキャリアの中で大きなインパクトを残してくれた。人間的にも素晴らしく、私にくれた最大のギフトは、選手としてよりも、人として大きく成長させてくれたこと。オフコートでの喜びを見つけ、なぜ自分がテニスをしているのかをより深く考え、自分が何をすべきか理解した。多くの知識、情報をすごくシンプルかつ的確に伝えてくれた。それが毎日、オンコート、オフコートで大きな助けになっている」

――メンタル面を強化したようですが、ミスジャッジにはどう対処していますか?

「まずは審判員をリスペクトすること。彼らも人間だから間違いもおかす。自分のエネルギーをどこに使えばいいのか、判断することが重要だと思う。自分ではコントロールできないことにたくさんエネルギーを注ぎ込んでも意味がない。ラインコールやジャッジは自分ではコントロールできないもの。私がコートに立つのはベストのプレーを見せて、見ている者を楽しませるため。自分のやるべきことに集中するのよ」

――最後に、日本の子供たちにテニスがうまくなるための助言をお願いします。

「一番大事なのは楽しむこと。いつも思い通りにはいかないけどね。そのスポーツに敬意をもって取り組めば、いろんなことを学び、多くを得られるはず。その瞬間には気づかなくても、あとから素晴らしいことだったとわかることもあるの。だから、うまくいっても、うまくいかないときでも、とにかく楽しんでね!」

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