堀内昌一先生_サービスドリル50の前に_基本を正しく理解してから練習しよう!



3つの打法に3つの回転ではなく
ひとつの打法で七変化を目指す

ェデラーが打つサービスは、まさに私が思い描くナチュラルスピンサービスです。ひとつの打法で複数のサービスを打っています。さらにフェデラーが打つサービスは、言い換えるとセカンドサービスを打っていると言っても過言ではないかもしれません。

 ファーストサービスは速く打ち、セカンドサービスは回転をかけて打つという2種類のサービスを連想するのではなく、フェデラーは時にセカンドサービスをファーストサービスより速く打つことをこともありますし、速度はもっと細かく調整していて、回転の調整も多彩です。



 
 それは同じサービスを続けて打たないように七変化させているからです。つまりひとつのサービスを変化させていると考えることができます。そのベースとなるサービスが、実はセカンドサービスにある、と思うのです。

 さて追求したいサービスはひとつであるとおわかりいただけたと思います。そして、その技術は身体を正しく効率的に使ったシンプルなものであり、それがレシーバーに次のサービスを読ませないものとなるのです。

 さて、これまでに私はテニスマガジンの公開講座や部活(オンコートイベント)を通して1000人を超えるプレーヤーとナチュラルスピンサービスを練習してきました。

 また、私の書籍『丸ごと一冊サービス』を読んで、まさに今、ナチュラルスピンサービスに取り組んでいる方もたくさんいらっしゃると思いますが、それらのみなさんがサービス上達を目指していく過程で、どこでつまずくことが多いかはわかります。それらが解決できるように今回のドリルをつくりました。





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写真◎菅原 淳、毛受亮介、Getty Images  イラスト◎サキ大地

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