メルボルンへのチャーター便で3人の陽性者、乗客には錦織やアザレンカも
陽性者が発見されたのはロサンゼルスとアブダビからのフライトで、同便に乗っていた47人の選手たちはさらに強化された14日間の検疫を課されることになった。この47人は検疫期間の間にホテルから離れることを許されず、練習に出かけることもできないという。
今年のオーストラリアン・オープンはCOVID-19の規制のために従来より3週間開始を遅らせ、2月8日にメルボルン・パークで開幕する予定になっている。
保健当局はロサンゼルス発のチャーター便から2人が到着時の検査で陽性と判定されたと明かし、そのあとテニス・オーストラリア(豪州テニス協会)がアブダビ発の便から3人目の陽性者が出たことを確認した。
ロサンゼルスからのフライトで発見された陽性者は、飛行機の乗務員とプレーヤーではない乗客だった。テニス・オーストラリアによると3人目の陽性者はアブダビからの便に乗っていたが、こちらもプレーヤーではなかった。
それ以前に保健当局は、ロサンゼルス便の乗客は全員がホテルで14日間の検疫期間に入ると伝えていた。
ビクトリア州の保健局はロサンゼルス便に関して、「ウイルス検査で陽性と判明したため、航空機乗務員と選手ではないオーストラリアン・オープン参加者ひとりが指定の医療用ホテルに移送された」と声明を出した。
「同じフライトに乗っていた66人の乗客は全員、濃厚接触者と判断されました。(この66人の中の)プレーヤーとサポートスタッフは、トレーニングのために検疫の場を離れることはできません。残りの乗務員はすべて陰性と診断されており、乗客なしで直接帰航することを許可されました」
オーストラリアン・オープン大会ディレクターのクレイグ・タイリー氏は声明文の中で、そのフライトに乗っていた24人のプレーヤーたちは14日の間、そして医師の許可が出るまでホテルの部屋の外の出ることができないことに言及した。
「我々はその便に乗っていたすべての人たちと連絡を取り合っています。特に条件が変更となってしまったプレーヤーとそのチームには彼らのニーズに可能な限り応えられるよう、彼らがしっかりと状況の説明を受けて理解できているよう取り計らっています」とタイリー氏は状況について説明した。
のちにテニス・オーストラリアは、アブダビからの便に乗っていた64人のうち23人がプレーヤーだったと公表した。
「そのフライトに乗っていた旅客はすでに検疫ホテルにおり、搭乗前には陰性と診断されてたが到着時に陽性と判定されたプレーヤーではない1名は医療用ホテルに移送されました」とテニス・オーストラリアは報告した。
「そのフライトに乗っていた23人のプレーヤーは14日間、そして医師により危険なしとされるまでホテルの外に出ることはできません。彼らは(その期間に)練習することができなくなります」
地元メディアの報道によれば、2014年USオープン準優勝者で昨年2度の陽性反応のあとに陰性と診断された錦織圭(日清食品)、オーストラリアン・オープン優勝歴2回のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)はロサンゼルス便に搭乗した選手たちの中にいた。
そのフライトに搭乗していたすべてのプレーヤーたちやオフィシャルに対し、もはやトレーニングのため検疫ホテルの外に出ることはできなくなると告げるメールが送られたとメルボルンのヘラルドサン紙は報じた。そうなれば彼らにできるワークアウトは、すべての選手の部屋に置かれたバイクマシンのエクササイズのみということになる。
他の選手たちは厳しいと規制と監視の中、1日5時間の練習を行うことが許されている。(APライター◎デニス・パッサ/構成◎テニスマガジン)
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写真◎Getty Images
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