土居美咲「50の質問」『テニスがしたい!』という気持ちを大切にしてほしい|Player File 1



「テニスノートはやらないよりやったほうがいい」


――ここからはテニス面のお話を。あらためて自分のプレースタイルを自己分析すると?

土居 積極的にフォアハンドで攻めていくというプレースタイルです。最終的にフォアの回り込みでポイントが取れたときは気持ちがいいですね。

――逆に一番悔しいポイントの取られ方、失い方は?

土居 相手に拾われて、拾われて、粘られて、最後は自分のミスでポイントを取られたときは悔しいです……。

――自分のメンタル面をどう自己分析しますか。

土居 乗っているときは自分でも手がつけられないなという感覚があるんですけど、一度崩れると「う~ん」となってしまうときがある。崩れたときの踏ん張り方が課題ですし、もっとメンタルを強くしたいです。

――武器であるフォアハンドを自己解説してもらえますか?

土居 まずオープンスタンスで打つことを心掛けています。私の場合はスピンを掛けることが多いので、オープンのほうがスピンは掛けやすいですし、回転の幅も広がります。オープンとクローズをミックスするとボールの安定性も落ちるので、なるべくオープンで打つようにしています。それから軸足の左足にためた力を、体の回転を使ってボールにパワーを伝えていきます。スイングスピードは大事にしていて、そのためにはリラックスしていないといけない。しっかりと体の連動、足から伝えてラケットに、という部分は意識してやっていますね。



――オープンスタンスは結果的にそうなるわけではなく、意識しているのですね。

土居 そうですね。コーチからも毎回、言われます。

――試合の中で自分の調子のバロメーターはありますか。

土居 フォアハンドがどれだけ振り切れているか、ですね。ラケットを振り切れていればボールに回転を掛けられるし、コートの中に落とせる。結果的にコントロールも上がるので。ボールに合わせにいくのではなく、自分のボールとして打てているときは調子がいい証拠です。

――調子というのは試合前から感覚的にわかるものなのですか?

土居 まちまちですね。毎試合、確認しながら、という感じではあります。「今日はあまり感覚がないな」と思っても、試合の中で調整しながらプレーしていくうちに感覚が良くなることもあります。

――技術面で改善していきたい点は?

土居 ブレークされないようにセカンドサービスを少しずつでも改善していきたいです。

――サービスは全体的にステップアップしている感覚はありますか。

土居 よく肩を痛めるので正直、そことの兼ね合いが難しいです。でも良くなっていると感じる時期もあるので、うまくサービス全体を強化していきたいです。

――小さい頃からテニスノートをつけていると聞きます。

土居 テニスノートはやっていましたね。この前、家の整理をしたときにいっぱい出てきました。書きなぐってるだけの汚いノートですけど(笑)。

――今でも続けている?

土居 今はスマホにメモしています。練習や試合で自分が気づいたこと、感覚だったり、今日はどういうふうに改善してよくなったとか。ポイント、ポイントですけど、そのときに感じたことを書いています。

――メモをとることで頭が整理される?

土居 それはありますね。頭の中が整理できますし、ときどき振り返ることもできるので。やらないよりはやったほうがいいんじゃないかと思います。

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取材・構成◎杉浦多夢

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