フェデラーがマイアミ・オープン出場を取り消し、復帰のためのトレーニングを優先

写真は2019年マイアミ・オープンでのロジャー・フェデラー(スイス)(Getty Images)

ツアーに戻るための準備に時間を費やすため、ロジャー・フェデラー(スイス)が今月のマイアミ・オープン出場を取り消したと彼の代理人がAP通信に語った。

 20度グランドスラム大会を制したチャンピオンであるフェデラーは昨シーズンの間に2度右膝に手術を受けたあと、1年以上も公式戦でプレーしていない。

 今年8月に40歳になるフェデラーは、カタール・ドーハで開催される来週のハードコート大会での復帰を予定している。彼は先週の金曜日に自身のツイッターを更新し、「ドーハへのカウントダウンが始まった」とのキャプション付きで自分の写真を投稿していた。

 それはフェデラーにとって、2020年オーストラリアン・オープン以来の公式戦となる。彼は今のところ、3月14日から始まるアラブ首長国連邦・ドバイのハードコート大会にも出場することを予定している。

 3月24日に開幕するマイアミ・オープンのエントリーリストにフェデラーは名を連ねていたが、彼の代理人であるトニー・ゴッドシック氏は月曜日にAP通信へのメールの中でフェデラーはそこではプレーしないだろうと明かした。

「ドーハと恐らくドバイのあと、フェデラーは一旦戻ってトレーニング期間を設ける予定です。それは彼がツアーに戻るため、時間をかけて準備を整えるために必要なことなのです」

 マイアミ・オープンの大会ディレクターを務めるジェームズ・ブレイク(アメリカ)は、コメントの要請にすぐには応じなかった。

 フェデラーは2019年マイアミ・オープン決勝で、ジョン・イズナー(アメリカ)を6-1 6-4 で破って4度目の優勝(2005年~06年、17年、19年)を遂げていた。しかし同大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックのため、プロテニスが数ヵ月に渡って中断した間にキャンセルされた多くの大会のひとつで昨年は開催されなかった。

 現在世界ランク5位に付けているフェデラーは月曜日、世界ナンバーワン在位期間310週の記録でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に並ばれた。フェデラーはツアー大会で103のタイトルを獲得しており、これはジミー・コナーズ(アメリカ)の「109」に次ぐ男子では歴代2位の記録となっている。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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