世界1位バーティがタイトルを防衛、アンドレスクは涙の途中棄権 [マイアミ・オープン]

写真は2連覇を達成したアシュリー・バーティ(オーストラリア)(Getty Images)

WTAツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(WTA1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月23日~4月4日/賞金総額326万190ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が第8シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ)に勝ってタイトルを防衛した。

 第2セットで劣勢に立たされているときに転倒して負傷したアンドレスクは、数ポイントをプレーしたあと3-6 0-4となった時点で試合続行を断念した。サービスエースを決められた彼女は後ろを向いて首を振り、泣きながらネット際へ歩き始めた。

 その2ゲーム前、アンドレスクはフォアハンドを打ちながらぎこちなく足の向きを変えた際に体勢を崩して転んだ。続くチェンジコートの際にトレーナーが足首にテーピングを施したが、彼女は途中棄権を決める前にあと5ポイントしかプレーしなかった。

「間違いなくこんな形で大会を終えたくはなかったけど、それでも私は本当に感謝しています。久し振りにプレーしている大会で決勝にたどり着くことができ、これ以上うれしいことはありません」とアンドレスクはコメントした。

 この試合はふたりの初対戦だったが、友好的なライバル関係の始まりとなるかもしれない。

「あなたが早く回復し、このケガがあなたのシーズンを妨げないことを願っています。私たちは将来きっと、できれば健康な状態でもっと多くの試合を戦っていくことになると確信しているわ」とバーティは表彰式の際にアンドレスクを気遣った。

 20歳のアンドレスクはまだそれほど長くないそのキャリアを通してケガに悩まされており、今回は彼女が2019年USオープンで優勝したとき以来となるアメリカでの大会だった。


試合後にコーチに慰められるビアンカ・アンドレスク(カナダ/右)(Getty Images)

 持ち前の強力なサービスとオールラウンドなテニスを披露した24歳のバーティは、この決勝の出だしから試合を支配した。一方のアンドレスクはこれに先立つ4試合のすべてで3セットをプレーしたあと――そのすべてがナイターの試合だった――、少し疲労しているように見えた。

 新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより昨年の大会が中止となったため、2019年に優勝したバーティはディフェンディング・チャンピオンとして今大会に臨んでいた。そして彼女はシュテフィ・グラフ(ドイツ)、モニカ・セレス(アメリカ)、アランチャ・サンチェス ビカリオ(スペイン)、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に続くマイアミで連覇を達成した6人目の女子プレーヤーとなった。

 母国オーストラリア以外では2020年2月以来となる大会をプレーしていたバーティは、予選勝者のクリスティーナ・クコバ(スロバキア)に対する初戦で敗戦まであと1ポイントというところまで追い詰められていた。そこで競り勝ったことから弾みをつけた彼女は、来週も世界ナンバーワンの座を維持することになる。

「私たちにとって素晴らしいスタートだわ。私たちのチームにとっていいシーズンになることを楽しみにしているし、できれば本当に印象的なテニスを見せられるといいわね」とバーティは語った。

 パンデミックの規制で観客数を大幅に制限したことで大会の収益が減ったため、チャンピオンは2019年の135万4010ドルと比べると大きく減額となった30万110ドルの賞金を受け取った。ファンは大会を通し、セッションごとに750人までしか入場できなかった。(APライター◎スティーブン・ワイン/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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