クデルメトワとコビニッチが決勝へ、ともにツアー初タイトルを目指す [ボルボ・カーズ・オープン]

写真はベロニカ・クデルメトワ(ロシア)(Getty Images)

WTAツアー公式戦の「ボルボ・カーズ・オープン」(WTA500/アメリカ・サウスカロライナ州チャールストン/4月5~11日/賞金総額56万5530ドル/クレーコート)の女子シングルス準決勝が行われ、ベロニカ・クデルメトワ(ロシア)とダンカ・コビニッチ(モンテネグロ)がWTAツアー初タイトルをかけて対決することになった。

 第15シードのクデルメトワはパウラ・バドーサ(スペイン)を6-3 6-3で退け、今季初のクレーコート大会での進撃を継続した。彼女は今週プレーした5試合すべてでストレート勝利をおさめており、1セットで4ゲーム以上取られることなく勝ち上がってきた。

 今季のツアー開幕戦だったアブダビWTA女子テニスオープンで決勝に進出した23歳のクデルメトワは、アーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に敗れて準優勝に終わっていた。

 3ヵ月前の敗戦についてはあまり考えないようにするつもりだと話したクデルメトワは、「とにかくやるしかない訳だし、決勝を楽しみたいわ。ここは素晴らしい雰囲気だから」とコメントした。

 準々決勝で世界ナンバーワンのアシュリー・バーティ(オーストラリア)を倒したバドーサは、何とか挽回しようと奮闘した。第1セットを落としたあと第2セットでも0-2とリードされた彼女は、続く2ゲームを取ってタイに追いついた。

 12分かかった次のゲームでクデルメトワがブレークポイント2本をセーブした末にキープすると、彼女はそこから最後の5ゲームのうち4ゲームを取って試合に終止符を打った。

 世界ランク91位のコビニッチは第13シードのオンス・ジャバー(チュニジア)を6-3 6-2で倒し、今大会で3度目のシードダウンを演じた。彼女は3回戦でウインブルドンを2度制した実績を持つ第3シードのペトラ・クビトバ(チェコ)をストレートで退け、準々決勝では第11シードのユリア・プティンセバ(カザフスタン)に1セットダウンから逆転勝利をおさめた。

 ジャバーに対して第1セット3-3と食らいついたコビニッチはそこから7ゲームを連取して主導権を握り、2016年にクレーコートで開催されたイスタンブールの大会以来となるツアー決勝への切符を掴んだ。

「大会が始まった頃は正直言って100%の自信を持つことができていなかったの」と明かした26歳のコビニッチは、「でも試合を重ねるごとに調子が上がってきて少し自信が高まり、すべてが噛み合ってきたわ。そして私は今、決勝まできたのよ」と語った。

 両者は2018年12月に深圳オープンの予選で一度だけ対戦しており、そのときはクデルメトワが6-4 7-5で勝っている。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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