ジョコビッチを倒したエバンズがゴファンにも勝って準決勝進出 [モンテカルロ・マスターズ]

写真は準決勝進出を決めた直後のダニエル・エバンズ(イギリス)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月14~21日/賞金総額246万585ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、前日に世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒したノーシードのダニエル・エバンズ(イギリス)が第11シードのダビド・ゴファン(ベルギー)に5-7 6-3 6-4で競り勝ちベスト4に進出した。

 エバンズは土曜日の準決勝で、 昨年のフレンチ・オープン準決勝進出者で第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。強力なサービスを持つチチパスは第1セットを7-5で先取したあと、対戦相手のアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)が太腿の負傷でリタイアしたため勝ち上がっていた。

 出だしでエバンズは5-3とリードしていたが、ゴファンが続く4ゲームを連取して第1セットを先取した。しかしこの日手にした17本のブレークポイントのうち2つしかものにできなかったゴファンはそのまま試合の主導権を握ることができず、ダブルフォールトでエバンズに第2セットを手渡してしまった。

 第3セットの第1ゲームで3つのブレークポイントを決めきれなかったゴファンはフラストレーションから叫び声を上げたが、さらに4-4のときに手にした4つのブレークポイントも無駄にした。

 ふたたび窮地を脱したエバンズはここで勝利に近づいていることを感じ、最初のマッチポイントでゴファンのフォアハンドがアウトして決着がついた。

「昨日の試合のあとは本当に疲れを感じたから、今日はとても大変だったんだ。また戻って集中するのは難しかったよ」とキャリアを通して1度しか優勝したことがないエバンズはコメントした。

「あのような形で第1セットを落としたから、今日のカムバックは自分でもよくやったと思っているんだ。集中力があまり高くないと感じていたから、何とか切り抜けることができて本当にうれしいよ」

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによりキャンセルされたが、今年は無観客での開催ながら男子ツアーのカレンダーに戻ってきた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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