コロナ感染から復帰したメドベージェフがクレーコートでの6連敗に終止符 [マドリッド・オープン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/5月2~9日/賞金総額322万6325ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を4-6 6-4 6-2で振りきり、ツアーレベルの大会におけるクレーコートでの6連敗に終止符を打った。

 世界ランク3位のメドベージェフは先月のモンテカルロ・マスターズを前に新型コロナウイルス(COVID-19)に感染し、3月のマイアミ・オープンを最後に公式戦でプレーしていなかった。彼は次のラウンドで、ドミニク・コプファー(ドイツ)を6-3 6-4で破って勝ち上がった第16シードのクリスチャン・ガリン(チリ)と対戦する。

 第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)は期待が高まった世代間対決で18歳の誕生日を迎えたカルロス・アルカラス(スペイン)を6-1 6-2で退け、貫禄の勝利で大会をスタートさせた。

「非常にいいプレーをしていた若手に対する難しい試合だった。彼は大きな潜在能力を秘めた将来有望な選手だ。彼に必要なのはしばらくの時間だけだ。素晴らしいテニスプレーヤーであることに加え、彼は現在の社会が必要としている道徳的価値観を持った若者だよ」とナダルは自国の後輩を評価した。

 この日はほかにも3人の上位シード勢が初戦に臨み、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が16強入りを決めたが、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)はオーストラリアン・オープン3回戦に続いてアスラン・カラツェフ(ロシア)に6-2 4-6 1-6で敗れた。

 日本の錦織圭(日清食品)を6-3 6-2で倒したズベレフは、「圭は以前に決勝に進出するなどここで活躍してきた選手であり、過去にクレーコートで僕を倒したことがあるんだ。今日は自分のパフォーマンスに間違いなく満足しているよ」とコメントした。

 今大会に過去3度出場したズベレフはすべて準々決勝以上に勝ち進み、2018年にはタイトルを獲得した実績を持っている。

 そのほかの試合ではキャスパー・ルード(ノルウェー)、ダニエル・エバンズ(イギリス)、ジョン・イズナー(アメリカ)、予選勝者のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)とフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(APライター◎テレス・アゾーニ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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