休養を経て新しい活力を得たティームが快勝で3回戦へ [マドリッド・オープン]

写真はドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/5月2~9日/賞金総額322万6325ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、数週間の休みを取ってふたたび活力を取り戻した様子のドミニク・ティーム(オーストリア)が予選勝者のマルコス・ギロン(アメリカ)を6-1 6-3で退けベスト16に進出した。

 3月以来の試合に臨んだ第3シードのティームは、カハ・マヒカのセンターコートで出だしから主導権を握った。世界ランク4位のティームはドーハとドバイで早期敗退を喫し、休みが必要だと感じていた。

「僕が自分のテニスをするためには、100%のインテンシティ(強度、激しさ)と100%のエネルギーが必要なんだ」と27歳のティームはコメントした。

「僕は試合を通してサービスゲームを楽にキープして試合を進めたり、強度を下げてプレーしても勝てたりするような類いの選手じゃないんだ。ドーハとドバイ、そしてオーストラリアン・オープンの終盤にかけても僕は自分のテニスに必要なものをコートに注ぐことができていなかった。だからこそ、休息を取ったほうがよかったんだ」

 マドリッドで2度準優勝した実績を持つティームは昨年9月にUSオープンでグランドスラム初制覇を果たして以来、ツアーでタイトルを獲得できていない。

「不安がある訳じゃないけど、確かにこの先どうなっていくのかに確信が持てなかったよ」とティームは胸の内を明かし、最高の状態でフレンチ・オープンを迎えることが目標だと語った。

「僕が自分のテニスをふたたび最高の調子に持っていきたいのは、そこ(フレンチ・オープン)でなんだ。2週間前の時点で僕はここでプレーするかどうか決めかねていたから、今大会ではあまり期待していないんだ。今日のような勝利は、それだけですでに大きな成功だよ。トップレベルでもう1試合プレーできるというのは、次の週に向けて役立つはずだからね」

 今後のキャリアの中で、ティームはより休息を取るようになっていくだろうと話した。

「実際に昨年は(パンデミックのため)6ヵ月の休みを取り、すごくいい感じだったんだ。よりいいプレーをするために休息を取ることは、間違いなく僕がこれから考慮していくことだよ。特に年齢が上がってきた選手にとってはいいことじゃないかな。年齢を重ねて経験を積んだ選手にとって、ときどき休養することはいいことだと僕は考えているんだ。僕にとっては間違いなく役に立ったよ」

 ティームは次のラウンドで、ロイド・ハリス(南アフリカ)が腰のケガを理由に第2セット途中で棄権したため勝ち上がったアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。

 この日はティーム以外にも2人の上位シード勢が初戦に臨み、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)がトミー・ポール(アメリカ)を6-7(5) 6-3 6-4で倒し、第8シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)はファビオ・フォニーニ(イタリア)との同胞対決を6-3 6-4で制し、それぞれ16強入りを決めた。

 またアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)は第11シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)に6-4 5-7 6-4で競り勝ち、2回戦を突破した。

 1回戦をプレーしたシード勢はロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と第14シードのヤニク・シンネル(イタリア)が勝ち上がったが、第12シードのホベルト・ホルカシュ(ポーランド)と第15シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は敗れた。

 キャスパー・ルード(ノルウェー)がオジェ アリアシムを6-1 6-4で、ジョン・ミルマン(オーストラリア)はホルカシュを5-7 7-6(3) 7-5で下し、それぞれシードダウンを演じた。

 そのほかの試合ではブノワ・ペール(フランス)、アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)、錦織圭(日清食品)、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、ラッキールーザーで本戦入りした西岡良仁(ミキハウス)、予選勝者のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)が2回戦に駒を進めた。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(APライター◎テレス・アゾーニ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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