6連敗中だったオペルカがコロナ感染を乗り越え今季初の連勝をマーク [イタリア国際]

写真はマドリッド・オープンでのライリー・オペルカ(アメリカ)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月9~16日/賞金総額256万3710ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、ライリー・オペルカ(アメリカ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-4 6-4で下してベスト16に進出した。

 新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した一時期に対処したあと、オペルカがふたたび勝ち始めた。彼によれば感染後は2週間以上コートに戻ることができず、1ヵ月近くに渡っていつものような練習をすることができていなかった。

 ローマから電話インタビューに答えたオペルカは、「少し重いインフルエンザのような感じだったよ。間違いなく、5日間はグッタリしていたね。そして少なくとも10日か11日は家に籠っていたんだ」と話した。

 世界ランク47位のオペルカは3月のマイアミ・オープン1回戦を含め6連敗でイタリアに到着したが、ローマに来てからは2試合に連続して勝った。彼は1回戦で、リシャール・ガスケ(フランス)を6-1 7-5で破っていた。

 彼の具合が悪くなったのは、マイアミのあとだった。彼はそのときの自分のことを、5日間は「かなり症状が出ていた」と表現した。

「エネルギーレベルが普通に戻り、1日4時間練習できると感じるようになるのに3~4週間はかかったよ」とフロリダに拠点を置く23歳のオペルカは打ち明けた。

「今? 今は完全に回復したと言えると思う。ただちょっと錆び付いていて、トレーニングを十分できていなかったからあちこち痛いけどね。でも今のところ、体の感触はかなりいいよ」

 ムゼッティに対する23本を含めてここ2試合で41本のサービスエースを奪えるということは、確かに体調は悪くなさそうだ。

「サービスがよかったし、フォアハンドもすごくいい感じで打てていた。正直、動きもすごくいい。これら3つの要素は本当にうまく機能しているよ。今年は厳しいスタートだったから、それからたくさん練習を積んだんだ」と身長211cmのオペルカはコメントした。

 同胞で世界31位のテイラー・フリッツ(アメリカ)はオペルカのよき友人であり、フィジオセラピストを彼とシェアしている。

 雨により中断を挟んだ試合で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6 6-7(5)で敗れたあと、フリッツは「彼が少し具合が悪かったことは知っていたよ。僕たちは多分1日置きくらいにフェイスタイムで連絡を取り合っているから、彼の様子について話していたんだ」と明かした。

 オペルカは次のラウンドで、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)とアスラン・カラツェフ(ロシア)の勝者と対戦する。

 メドベージェフは今年のオーストラリアン・オープンを含め、グランドスラム大会で2度準優勝している。一方のカラツェフは今年を100位以下で始めながら、予選を勝ち上がって出場したオーストラリアン・オープンで4強入りするという驚きの進撃をやってのけた。

「27歳の男が突如として最高の年を送り、頭角を現すというのはかなり稀なことだ。彼は僕がこれまで見た中で、肉体的にもっとも強靭な選手のひとりだよ。彼の体は他のテニスプレーヤーの体格とは違っている。あんな体格はこれまで見たことがないよ」とオペルカはカラツェフについて語った。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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