フェデラーが4回戦を前に棄権、ボトムハーフからはチチパスら4人がベスト8進出を決める [フレンチ・オープン]

写真は男子シングルス3回戦でのロジャー・フェデラー(スイス)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の大会7日目は、ボトムハーフ(ドローの下半分)の男女シングルス4回戦各4試合などが行われた。

 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は9月に40歳になる。ロジャー・フェデラー(スイス)はその1ヵ月前に同じく人生の節目を迎える。ふたりがあと何度フレンチ・オープンに出場できるか誰にも分からない。そして今年の大会は2人とも、日曜日に終わってしまった。

 グランドスラム大会シングルス優勝回数でマーガレット・コート(オーストラリア)の持つ史上最多記録「24」を追う挑戦を続けていた第8シードのセレナが女子シングルス4回戦で第21シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)に3-6 5-7で敗れる数時間前、フェデラーの棄権が発表された。

 日曜日の午前1時過ぎに終わった長い3回戦の勝利のあと、フェデラーはウインブルドン前に身体を回復させる必要があると言って次の試合を戦うことなくリタイアを決めた。彼はこれまで、グランドスラム大会でプレーし始めたあとに棄権したことはこれまで一度もなかった。

 フェデラーがターゲットとしているウインブルドンは、6月28日に開幕する予定になっている。

 その一方でフェデラーのいたドローの反対側では、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がグランドスラム大会で初の決勝進出を目指して戦っている。この日の彼は第12シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-3 6-2 7-5で下し、ロラン・ギャロスで昨年に続く8強入りを決めた。

 チチパスは次のラウンドで、第22シードのクリスチャン・ガリン(チリ)を6-2 6-1 7-5で破って勝ち上がった第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。両者は過去7度対戦し、メドベージェフが6勝を挙げている。メドベージェフはすでにグランドスラム大会で2度決勝を経験しているが、ここフレンチ・オープンでは今年まで一度も勝ったことがなかった。

 ボトムハーフのもうひとつの準々決勝は、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)の顔合わせとなった。

 22歳のダビドビッチ フォキナがフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)とのノーシード対決を6-4 6-4 4-6 6-4で制し、第6シードのズベレフはUSオープン準優勝者同士の対決となったナイトセッションで日本の錦織圭(日清食品)を6-4 6-1 6-1で退けた。(APライター◎ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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