“アメリカ女子テニスの明るい未来”ガウフが17歳でフレンチ・オープン準々決勝へ

写真はコリ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の大会9日目は、トップハーフ(ドローの上半分)の男女シングルス4回戦各4試合などが行われた。

 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が敗退した翌日、17歳のコリ・ガウフ(アメリカ)はアメリカ人女性にとってテニスの未来は明るいということを示して見せた。

 素晴らしいサービスを見せたガウフは第25シードのオンス・ジャバー(チュニジア)を6-3 6-1で倒し、グランドスラム大会で初の準々決勝に進出した。

 この試合でのガウフは自分のサービスからは9ポイントしか落とさず、ネットでも前に出た17回の機会で13ポイントを取るという高い効率を見せた。ショットメイキングの技術で知られるジャバーに対してこれができたことを考えると、彼女のプレーは一層印象的だった。

「このレベルでプレーした中で、もっとも安定したテニスができたと感じているわ。このままの調子で続けられたらいいわね」とガウフは振り返った。

 前のラウンドでも第1セットを先取したあとに対戦相手だった第13シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)が左足のケガで棄権したため、ガウフは迅速に勝利を掴んでいた。

 完敗を喫したジャバーはガウフが今年、または将来的に優勝する可能性があると語った。

「もし彼女が今回勝たなかったとしても、恐らくまた別の機会に勝つでしょうね」とジャバーは話した。もしそれが実現したとしても、それはガウフがロラン・ギャロスで獲得する初めてのタイトルではない。彼女は2018年、全仏ジュニアの女子シングルスでチャンピオンとなったことがあるのだ。

 ガウフは次のラウンドで、バーボラ・クレイチコバ(チェコ)と対戦する。クレイチコバはノーシード対決となった4回戦で2018年フレンチ・オープン準優勝者のスローン・スティーブンス(アメリカ)を6-2 6-0で退け、初のグランドスラム8強入りを決めていた。スティーブンスはクレイチコバに対し、26本のアンフォーストエラーを犯した。

「彼女は若く、驚くべき選手よ。どんどん成長しているわ。きっと次代のスターになるでしょうね」とクレイチコバはガウフについて評価した。

 これまでのクレイチコバは、主にダブルスでの活躍で知られていた。彼女はダブルスの元ナンバーワンで、カテリーナ・シニアコバ(チェコ)とのコンビでグランドスラムのタイトルを2つ獲得している。今回もペアを組んでいるふたりは、火曜日にダブルスの準々決勝をプレーする予定になっている。

 そのほかの試合では第17シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)が第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)を6-1 6-3で、第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)はナイトセッションで18歳のマルタ・コスチュク(ウクライナ)を6-3 6-4で下し、勝ち上がった両者が準々決勝で顔を合わせることになった。

 秋に開催された昨年の大会の決勝でシフィオンテクに敗れて準優勝に終わっていたケニンは、勝ち残っていた中でもっともシードの高い女子選手だった。(APライター◎サミュエル・ペトレキン&アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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