「ストレスでコートに立ちたくなかった」クレイチコバがスティーブンスを圧倒 [フレンチ・オープン]

写真はバーボラ・クレイチコバ(チェコ)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の女子シングルス4回戦で、バーボラ・クレイチコバ(チェコ)がスローン・スティーブンス(アメリカ)を6-2 6-0で下してベスト8進出を果たした。試合後にクレイチコバがどのような戦術で戦ったのかを明かした。

「正直、戦術はあまり公表したくないけど、アグレッシブに戦う必要があった。彼女は予想通りにトップスピンの高いボールを多用してきたので、賢く戦う必要があった。重要なポイントでいいプレーができたけど、それがなければもっと拮抗していたはず。リードしてリラックスできた。彼女が勝つと予想する人も多かったから、チャレンジャーの気持ちで戦えた」

 だが、試合前はコートに立ちたくないと思うほど極度のストレスを感じていた。
 
「今日何が起きたのか分からなく。朝起きたら物凄く気分が悪かった。凄いストレスを感じた。理由も分からなかった。試合の30分前、コートにも立ちたくない気持ちだった。ただ気分が悪かった。フィジオルームに閉じこもって、メンタルコーチと話さなければならなかった」

  メンタルコーチの言葉で何とかコートに立てた。

「実際、泣いていたの。理由は分からない。メンタルコーチとたくさん話をして“今のこの状況を乗り越えられたら、もうそれだけで大きな勝利よ。これからコート上での勝敗がどうなろうと関係なく、個人的に大きな勝利になる”と励まされた」

  最初のポイントで気分が楽になり、ブレークしていけると思った。

「試合の立ち上がりがよかったから、安心した。最初のポイントで状況がよくなり、徐々によくなっていった。そして彼女のサービスゲームをブレークできた。これならプレーできる、彼女と戦えると思った。自分の実力が足りないのではないかという気持ちがストレスになっていたんだと思う」

  準々決勝で対戦する17歳のコリ・ガウフ(アメリカ)には一目置いている。

「彼女は若く、素晴らしい選手。武器があり、メンタルも強い。17歳でこんなに活躍しているのは凄い。もし私だったらそのプレッシャーに耐えられないと思う」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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