マッチポイントを凌いだクレイチコバがサカーリを倒してノーシードからグランドスラム決勝の舞台へ [フレンチ・オープン]

写真はバーボラ・クレイチコバ(チェコ)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の女子シングルス準決勝で、バーボラ・クレイチコバ(チェコ)がロングゲームの末に第17シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を7-5 4-6 9-7で倒してノーシードからグランドスラム決勝の舞台にたどり着いた。試合時間は3時間18分。

 サカーリは第3セット5-3の場面で勝利まであと1ポイントと迫りながら凌がれ、次のサービング・フォー・ザ・マッチでブレークバックを許してしまった。そのあとはクレイチコバが7-6から3つのチャンスを決め損ねたが、8-7として迎えた5度目のマッチポイントをものにして勝利をもぎ取った。

 グランドスラム大会のシングルス本戦に4度目の出場となる25歳のクレイチコバは、2018年にカテリーナ・シニアコバ(チェコ)とのダブルスでタイトルを獲得。秋に開催された昨年の大会では4回戦でナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)に6-2 2-6 3-6で敗れたが、四大大会シングルスでの最高成績をマークしていた。

 大会前週に行われたストラスブール(WTA250/クレーコート)でツアー初優勝を飾ったクレイチコバは、世界ランク自己最高の33位で今大会を迎えている。

 この結果でクレイチコバは、サカーリとの対戦成績を3勝0敗とした。今シーズンは3月にドバイ(ATP1000/ハードコート)の1回戦で顔を合わせ、クレイチコバが6-2 7-6(4)で勝っていた。

 今大会でのクレイチコバは1回戦でクリスティーナ・プリスコバ(チェコ)を5-7 6-4 6-2で、2回戦で第32シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)を6-2 6-3で、3回戦で第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-3 6-2で、4回戦でスローン・スティーブンス(アメリカ)を6-2 6-0で、準々決勝では第24シードのコリ・ガウフ(アメリカ)を7-6(6) 6-3で破って4強入りを決めていた。

 クレイチコバは決勝で、第31シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)と対戦する。パブリウチェンコワは準決勝で、ノーシードから勝ち上がってきたタマラ・ジダンセク(スロベニア)を7-5 6-3で下しての勝ち上がり。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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