フレンチ・オープン主催者が大坂への対処で“実用的な”アプローチを取ったと弁明

写真はフレンチ・オープン女子シングルス1回戦での大坂なおみ(日清食品)(Getty Images)


 フレンチ・オープン主催者は大会の序盤で大坂なおみ(日清食品)に対処する際、彼女が棄権する前に数回話をしようとしたと主張して“実用的な”アプローチを取ったと弁明した。

 大坂はフレンチ・オープン1回戦に勝ったが試合後の記者会見をスキップしたことで1万5000ドルの罰金を受け、その翌日に棄権することを発表した。彼女はメディアと話す前に不安感に襲われると言い、鬱に苦しめられていたことを告白した。

「我々は何度にも渡り、練習コートでの会話やメールなどいくつかの方法でなおみとやり取りしようと本当に努力しました」とフランステニス連盟(FFT)のゼネラルディレクターを務めるアメリー・ウデア カステラ氏は述べた。

 ウデア カステラ氏はまた主催者は失格負けや出場停止処分など追加的罰の可能性を挙げて大坂に警告する前にも、ジャーナリストたちと話さないという彼女の意図が招きかねない結果を説明するために大坂に手紙を書いたのだと明かした。

「私たちはテニスのルールを思い出させなければなりませんでした」と大会閉会の記者会見でウデア カステラ氏は話した。

「それについて説明しているルールブックがあります。そして特別な説明をせずにそれらの義務を定期的に怠る違反を犯した際には、失格またはより永久的処罰を受ける可能性に身をさらすことになるのです。そのことを彼女に説明することが彼女を守る方法でもあるという理由から、我々はその事実を彼女に知ってもらいたかったのです」

 テニスプレーヤーはリクエストがあった場合、記者会見に出席しなければならない。その規則に違反した者は、最大で2万ドルの罰金を科せられることになる。
 
「1万5000ドルという罰金額を見れば、我々が最大額を科したくなかったことにお気づきになるでしょう。今すぐ失格にしたい訳ではないというメッセージを送りたかったからこそ、我々は意図的にその額にしたのです。もし彼女が義務を果たさないという行為を続けるならば、段階を追って上げていくようにしていきたいと考えていました」とウデア カステラ氏は説明した。
 
 しかしながら元女子テニス選手のウデア カステラ氏はプレーヤーのメンタルヘルスの問題に対処するに当たって「よりよいことができるはず」だと認め、4つのグランドスラム大会はこの問題に関してともにイニシアチブを取っていくと言い添えた。
 
 ロラン・ギャロスの大会主催者は大坂が棄権してからも彼女の面倒を見てきたとのことで、FFTのジル・モレトン会長と元テニス選手のナタリー・ドゥシィ(フランス)は大坂からポジティブな最新情報をもらったと語った。
 
「彼女はフロリダにいて、家族と一緒に休息を取っています。それが我々にとってもっとも重要なことです」とモレトン会長はコメントした。(APライター◎サミュエル・ペトレキン/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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