2つの3セットマッチを切り抜けたケルバーが母国ドイツで2018年ウインブルドン以来のタイトルに王手 [バート ホンブルク・オープン]

写真はアンジェリック・ケルバー(ドイツ/左)とペトラ・クビトバ(チェコ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「バート ホンブルク・オープン」(WTA250/ドイツ・ヘッセン州バート ホンブルク/6月20~26日/賞金総額23万5238ドル/グラスコート)の女子シングルスで決勝に進出するため、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)は2つの3セットマッチを乗り越えた。

 金曜日に行われる予定だったが雨天順延となった準々決勝で第4シードのケルバーはアマンダ・アニシモワ(アメリカ)を2-6 6-3 6-3で退け、続く準決勝では第1シードのペトラ・クビトバ(チェコ)に3-6 6-4 7-6(3)で競り勝った。

「信じられないほど素晴らしいわ。母国の観客の前でプレーするというのは本当に特別なことよ」とケルバーはコメントした。

「観客たちの前でプレーしたおかげで、ペトラに対するこの競った試合に勝つための最後の数%の力を貰えたわ」

 準決勝でのクビトバは、大事な瞬間に自らのサービスに問題を抱えた。彼女は2回連続のダブルフォールトでケルバーに第2セットを献上し、第3セット6-5から自分のサービスゲームを迎えたときにもダブルフォールトを犯した。

 これに先立ちクビトバは、準々決勝で第5シードのナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)を6-2 7-6(10)で倒していた。

 2018年ウインブルドン以来のタイトルを目指すケルバーは土曜日に、もうひとつの準決勝で第7シードのサラ・ソリベス トルモ(スペイン)を6-2 6-4で破って勝ち上がったカテリーナ・シニアコバ(チェコ)と対戦する。

 ソリベス トルモは第2シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が棄権したため準々決勝を不戦勝で勝ち上がって体力を温存していたが、シニアコバは午前中に第8シードのラウラ・シグムンド(ドイツ)を7-5 6-4で下して4強入りを決めていた。

 元ダブルス世界ランク1位のシニアコバは、シングルスでは2017年シーズンを最後にタイトルから遠ざかっている。彼女がグラスコートで決勝に進出したのは初めてで、過去のツアー決勝では2勝3敗と負け越している。

 タイトルを争う両者の過去の対戦成績は、4勝1敗でケルバーがリード。グラスコートでは2015年バーミンガムで一度顔を合わせており、ケルバーが勝っている。

 この大会は昨年6月に第1回大会が行われる予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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