ウインブルドン伝統のセンターコート開幕試合について考える
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月28日~7月11日/グラスコート)が開幕し、初日は男女のシングルス1回戦が行われた。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は個人の意見として、女子選手が先にプレーするのでまったく構わないと述べた。
ウインブルドンの伝統に従い、男子のディフェンディング・チャンピオンであるジョコビッチは大会初日にセンターコートでオープニングマッチをプレーした。第1シードのジョコビッチはそこで、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した19歳のジャック・ドレイパー(イギリス)を4-6 6-1 6-2 6-2で退けタイトル防衛に向けてスタートを切った。
2019年女子優勝者のシモナ・ハレプ(ルーマニア)がケガで欠場したため今回は世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)が代役を務めることになるが、大会2日目のセンターコート第1試合は女子選手がプレーすることになる。
しかしジョコビッチは個人的意見として、1年交替で女子のディフェンディング・チャンピオンが先にプレーする形でその栄誉を分かち合うことを提言した。
「そうしない理由はない。いいことだと思うよ。僕は賛成だね」
2017年USオープン優勝者のスローン・スティーブンス(アメリカ)はこの伝統は時代遅れであり、時代は変わったのだと私見を述べた。彼女は女子テニスについて、すべての大会で賞金やナイターでの露出およびコートの割り当てなどで平等性を求め続けるべきだと主張した。
「一夜にして起こることではないことは分かっているわ。でも私たちはすべての選手が発言するよう、そして発言権を持てるようにするため全力を尽くしているわ」とスティーブンスは語った。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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