ウインブルドン男子ダブルスで優勝したメクティッチとパビッチクロアチア人ペアが東京オリンピックの金メダルに意欲

写真は男子ダブルスで優勝を飾ったニコラ・メクティッチ(クロアチア/左)とマテ・パビッチ(クロアチア)(Getty Images)


 2年ぶりの開催となる今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月28日~7月11日/グラスコート)の男子ダブルスで優勝したニコラ・メクティッチ(クロアチア)とマテ・パビッチ(クロアチア)のクロアチア人ペアは、世界トップのダブルスチームとして地位に恥じない結果を出した。彼らはこの好調のシーズンで、もっとも大きな勝利をおさめたのである。

 第1シードのメクティッチ/パビッチはセンターコートの閉じた屋根の下、夜の22時20分に終わった決勝で第4シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)を6-4 7-6(5) 2-6 7-5で倒した。

 彼らは第4セット5-4から最初のマッチポイントを手にしたが決めきれず、それから第12ゲームでの2度目のマッチポイントをものにしてグラノイェルスのサービスゲームをブレークした。

「最後のポイントであのボールがラインを割ってアウトになったのを見たとき…、あれは人生で最高のフィーリングだった」とメクティッチは振り返った。

「今日もまた、素晴らしい試合だった。僕らがプレーした最後の3試合は恐らく僕の人生で最良の3試合であり、僕がプレーした中で最高の3試合だったよ」

 ふたりは準々決勝で、2セットダウンから巻き返して勝利を掴んでいた。

 これは今シーズンに入ってペアを結成したメクティッチとパビッチにとって、今季8つ目のタイトルだ。彼らはウインブルドンで男子ダブルスを制した初のクロアチア人ペアであり、それをゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)が男子シングルスで優勝したちょうど20年後にやってのけた。

「これは特別なことだ。ウインブルドンは断トツで世界最高の大会なのだから」とパビッチはコメントした。

「特に僕にとってそうだし、ニコラにとっても同じだと思う。僕らは皆、ゴランに憧れて育ったからね」

 パビッチは違うパートナーと組み、2018年オーストラリアン・オープンと2020年USオープンでも優勝していた。メクティッチは2020年オーストラリアン・オープンのミックスダブルスを制したが、男子ダブルスではグランドスラム大会での初タイトルだった。

 彼らはこれから、金メダル候補として東京オリンピックに挑むことになる。

「僕らは大きな自信を持っている。スケジュールは最適ではないけれど、チャンスは十分にあると思っているよ。僕たちはオリンピックで金メダル候補の一角だ。僕らの今のプレーぶりから考えて、僕らが勝つ可能性は高いと思うよ」とパビッチは語った。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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